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『大丈夫、私、こう見えて結構強いの、それに...』
『これが終わったら、貴方と美味しい珈琲を飲みにかなければならないからね。』
にこ、と笑って彼女にそう言う。
すると、彼女少しだけ驚いた顔をした後、彼女は拳を握りしめ、ゆっくりと立ち上がった。
シ「...約束破ったら、容赦しないわよ」
『ふふ、了解』
その瞬間、ドン、という鈍い音がドア付近で響き始める。
『いい、人気がなくなったらこの部屋を出なさい。それまではそのロッカーで隠れてるのよ。部屋を出たら一直線に出口まで走るの。できるわね?』
シ「...私を誰だと思ってるの?」
『あらお強いこと。じゃあ、ね。』
彼女から白衣をもらって、自分の肩にかける。
あはは、似合わなすぎるわ...
『フゥ......』
深呼吸をする。
大丈夫、私ならできる。
10人か...
少し、厳しいかもしれない。
でも、
こんな所で、死んでたまるか
拳銃をホルスターに入れ、拳を握りしめる。
私はシェリー、組織の研究者でありこのラボの責任者
『...誰、こんな夜中に』
そう問いかけると、ドアの向こうの彼らは、なにやら話し合った後、
「俺だ、早急に伝えたいことがあってな...」
なるほど、どうやら組織の人間を装うことにしたらしい。まぁ、それが賢明だろう。
鍵を開け、彼らを出迎える。
『...で、何ーー』
ドアを開けた瞬間に銃を突きつけられる。
これは...
『一体、何をー「おっと、動くなよ...」
ぐい、と胸に銃口がくい込む。
「動けばその綺麗な身体に風穴が空くぞ」
『...あら、随分と物騒なこと』
余裕ぶってそう言えば、彼らはにやりと意地悪く笑った。
「ボス、そいつシェリーじゃないんじゃ...」
「なに?」
「姿が随分違いますし...」
マズイ、顔がバレてーー
「オイ、忘れたのか? こいつらには"千の顔を持つ魔女"がいるんだぞ? 顔なんざあてになんねぇよ。」
...助かった?
『...目的は何?』
「目的ィ?そんなもん決まってんだろうが。」
「例の薬のデータを出せ」
.
手を上げて歩かされた末、とある部屋に到着する。
それから、ドアのロックを解除して、デスクの前の椅子に腰かける。
私が今座っている椅子がある部屋もダミー部屋のひとつーーA-1と呼ばれる部屋であり、フロアは同じであるものの、シェリーのいる"本物"からは最も遠い部屋だ。
それにしても、
『...いい加減下ろしてくれないかしら、それ。』
「そういう訳にもいかねぇなぁ。」
『...』
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明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか? (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年11月30日 8時