おはぎに彼女は勝てるのか【不死川実弥】

Battle＿21 ページ21

Battle_12に登場した鬼の血気術の名前を人腐画から九相図に変更致しました。
執筆当初は人が腐っていく画の正式名称が思い出せなくて…！、やっとわかったので直しました！
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「あァ…クソッ不甲斐ねェ…」


身体は熱いっつうのに感じている感覚は寒ィ。
大人になってまでまさか風邪なんかじゃねェだろうな。
目眩、倦怠感、頭がまともに働かねェ。
朦朧とした意識の中、俺を呼ぶ声がした。


「Aか…」


いや、アイツが苗字で呼ぶわけねェな。


＊＊＊


「恋人の名前呼ぶなんざ、不死川も可愛いところあるじゃねぇか。くくっ
思ったよりやられてんなぁ？」


宇髄は顔を青くして眠る不死川の様子を見て面白く口角を上げた。
実の所、不死川実弥は風邪におかされているのではなく、Aとの合同任務で倒した元下弦の一による血気術・九相図の効果である。


「胡蝶の所に連れてくしかねえな。
これ以上ここに居座るのも迷惑だろうし」


宇髄は少々荒々しく不死川を背負い、布団に掛かっていたAの羽織と不死川の隊服と羽織を持つと、藤の家紋の家のもの達に話を済ませてそこを後にした。

不死川は1度目を開けたものの、どうにもする力も出ないのでまた眠りについた。

蝶屋敷には丁度胡蝶しのぶが任務を終えて戻ってきたところであった。


「で、その不死川さんはどうしたんです？宇髄さん」


兎にも角にも、胡蝶は宇髄を屋敷の中に招き入れ不死川をベッドに寝かせた。
胡蝶は不死川の様子を診察しながら宇髄から話を聞く。


「体調が悪いっつうのはAから聞いたんだがよ。まあ多分血気術だろうな」

「そうですか……？、不死川さんて、もう少し背が大きくありませんでしたっけ？それから…腐臭がしますね」

宇髄は胡蝶の話を聞いて、あ〜そういえばな。と
言を零す。


「九相図とかいう血気術に不死川が掛かったとかなんとかAが言ってたかもしれねぇな」

「はァ…宇髄さんそういうことは先に言ってください」


胡蝶は手際よく、薬を調合し不死川の腕に注射し、布団を被せた。


「あと数日間は任務に出られないと思いますが、これで大丈夫でしょう。
で、Aさんはどうしたんです？こんな不死川さんをあの人が放って置くとは思わなかったんですけど」

「俺が任務に行かせた。まあ色々訳があってな」


胡蝶は宇髄に目配せしてから、何かを察すると他に聞くこともなく、そうですか。と終わらせた。

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お待たせしました…スランプで…凄く進まない…ﾋﾟｴﾝ

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