君のいる朝 09 ページ13
霊基は、絆を深めてからでなければ再臨はできない。それはマスターとの関係を円滑にするためにカルデアがとった処置だ。万が一にも霊基だけが上がり、マスターの手に負えない状態に陥ることがないようにという安全策でもある。
高まった霊基を固定させる為には、さらに種火という霊力を含んだ見た目は金平糖のような素材が必要だ。回収のための戦闘で絆を深められるので効率の面も考えられている。
オルタは一時期マスターとカルデアの管轄を外れていたので、霊基は最後の段階を残し成長を止めていた。今日はその解放を目指してのレイシフトでもあったが、オルタは序盤から先陣をきっていた。けれど、それは無謀さで心配になるようなものではなく、今の技量を確かめているように見えた。
困ったことといえば、オルタが大活躍なのでみんな戦闘のスタイルが崩れ、セイバーのオルタとランサーが消化不良気味だ。残党すら残さないのでセイバーのオルタに至っては戦闘態勢を解いていた。
｢うん、結構集まったね｣
麻袋に貯めた種火がそろそろパンパンだ。引き返してもいいが、予備にもう1袋持ってきている。せっかくだ、予備ぶんも貯めて帰りたい。レイシフトを繰り返さずに済むし、そうすればスタッフの負担も減る。
｢よし、今日は野宿しようみんな！｣
｢はああああーーー｣
｢こらそこ！ まっくろくろすけセイバー！ ため息つかない！ 各自水と食料調達！ はい、解散！！｣
パンパンと手を叩いて促せば、ぞろぞろと動き出す。
｢では私は水を。黒い方の私、お前はどうする｣
｢む、仕事を取られた。では私は料理だな｣
｢はぁ？ お前が？｣
陣を張って見えない防壁を築くキャスターが目を剥いた。火をおこすための木屑を集めていたマスターも思わず顔を上げてセイバーのオルタを見つめた。
何故かセイバーのオルタは不敵に微笑む
｢ふ、安心しろ。今晩はご馳走だぞ｣
そう言って彼女がごそごそと甲冑の隙間に手を入れて取り出したのはーーーーそれは立派な立派な、人の顔サイズはある丸く平べったいチーズだった。
｢うっわーでっか！｣
｢マスター、女がでかいはやめろ。せめておっきいって言え｣
｢だってでっかいんだもん！ こんなチーズどこから持ってきたの？｣
｢私の秘蔵品だ。分け与えるのは癪だが今日は特別だぞ｣
どこか得意げに、さっそくチーズを切り分けにかかる。それを食い入るように見つめるのはセイバーだ。
｢そっか、セイバーもチーズ好きだもんね｣
｢はい！｣
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Sandoriyon0000(さんどりおん)(プロフ) - 碧依さん» わわわわ感想ありがとうございます！！2度もいただいてもったいない……！は、発狂！そこまで萌えていただけて嬉しいです！いつも応援ありがとうございます、3部頑張ります！ (2018年1月11日 0時) (
レス) id: 1352ea05b0 (このIDを非表示/違反報告)
Sandoriyon0000(さんどりおん)(プロフ) - ありささん» はじめまして！感想ありがとうございます！1章から読んでいただけて嬉しいです！3章楽しみにしていただけている気持ちに答えられるよう頑張ります、応援ありがとうございます……！ (2018年1月10日 16時) (レス) id: 1352ea05b0 (このIDを非表示/違反報告)
碧依(プロフ) - 第2部完結おめでとうございます！最後の方は超絶キュンキュンして悶えながら読んでました← もう心の中で発狂してました← 第3部も続くとのことで、とても嬉しいです！ 心待ちにしています！ これからも頑張って下さい！ (2018年1月10日 14時) (レス) id: e83e0a514a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - はじめまして、一章から楽しく読ませていただいております！三章が凄く楽しみです！これからも頑張ってください！！ (2018年1月10日 13時) (レス) id: 5124bcd214 (このIDを非表示/違反報告)
Sandoriyon0000(さんどりおん)(プロフ) - いよりさん» はじめまして！感想ありがとうございます！1章かは2章まで読んでいただけて嬉しいですありがとうございます……！3章もハラハラドキドキ、きゅんきゅん多めな展開を目指して頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年1月9日 21時) (レス) id: 1352ea05b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sandoriyon0000 | 作成日時：2017年12月13日 23時
