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第１２話 押せ押せ花子 ページ12
「さて、帰ってこれたね。」
未だ人形から脱却できていない少年を手持ちに切り換えながら、私は階段の外の廊下を覗く。
「わお。」
花子さんが八尋さんに壁ドンしているのが見えて、私は思わず声を上げるけど、壁に隠れる。
「なにあれ恋はじまっちゃう？
そのまま唇にいきなさいよ腰抜けか。」
私はボソボソと文句を垂れる。
学生の恋愛なんか間近で見るの数十年ぶりじゃない？
片方怪異だけど。
「━━━元気が出るおまじない。」
「※△○💀₰💘!!!?」
うわぁ‥‥‥
「少年、人ってあんな声出せるのね‥‥」
え、少年違うの？
じゃあブラックリストの人間だからかしらね？
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作者名：千寿こい | 作成日時：2020年1月26日 21時
