第２話 ブラックな女子たち ページ2
「それ可愛いね、赤根さん。」
私は学年１‥‥いや、学園１の美少女、赤根葵に声をかける。
可愛らしい彼女も準ブラックリスト候補だ。
死神の能力である記憶の改ざんを使って、かもめ学園に突っ込まれたのはいいものの。
私は監視ってどうすればいいのかよく分からない。
『とりあえず、お前の場合はブラックリスト達との接触だ。
なぜ奴らがブラックリスト入りしているか、特と見るがいい。』
私は送り出される前のあの
あれは酷かった‥‥
私に何の恨みがあるのだろうか。
「ありがとう、上野さん。」
赤根さんが天使の微笑みで笑いかけてくれる。
この子本当に準ブラックリスト候補なの？
天使候補ではなくて？
「上野さんっ！」
私は呼ばれて振り向いた。
この子はブラックリスト入りしている八尋寧々ちゃん。
一見普通の彼女がブラックリスト入りしている主な理由は‥‥‥
私は彼女の上にそっと目を滑らした。
私の目の先には、学ランを来た男の子。
彼こそがかもめ学園が七不思議の七番、『トイレの花子さん』。
八尋さんをブラックリスト入りへと落としこんだ人魚の鱗を飲んだ片割れである。
ちなみに私も話を聞いた時は驚いた。
「あ、あの。変なお願いなんだけどね‥‥」
「？」
私は首を傾げる。
「放課後、旧校舎の女子トイレに来てくれないかな‥‥？」
‥‥‥‥
私は視線を花子さんと合わせた。
ブラックリストめ。
「‥‥確かに、変なお願いだね。いいよ、掃除でもするの？」
しかしクラスメイトとしての私は快く引き受けなければならない。
私は心の中で盛大に舌打ちをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千寿こい | 作成日時：2020年1月26日 21時
