【実.況.者】世界一愛してる【Fj】 (ページ6) - 小説

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6. ページ6

左の表情筋が使えなくて、
上手く話せないけれど、
沢山のことを話した。

以前から優しく愛してくれていた彼の愛を、
ひしひしと感じ、
私は、失っていく視力の中

彼の姿を忘れないよう、瞳に焼き付けた

ふと思い立って、
手紙を書く事に、した。

右手はまだ動く。
目が見えなくても、字は書ける。

精一杯の思いを綴った手紙を、ゆっくり、書き上げていく。

いつもは言えない素直な愛を、
伝えたかった。

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作者名：沙凪 | 作成日時：2018年3月21日 19時