第三話 徳川の受難 ページ4
ーその頃、とある喫茶店
入江「徳川、どうしたのさ、急に呼び出したりして」
鬼「黙ってちゃあ何も分からんだろう」
急に呼び出された入江、徳川の目の前には、重いオーラをまとった徳川がいた
徳川「...実は...その...」
入江「うんうん」
徳川はその後もしばらく黙っていたが、五分ほどしてようやく口を開いた
徳川「Aと別れまして...」
その瞬間、入江は飲んでいた紅茶を盛大に吹き出し、鬼は目をｶｯと見開いた
入江「...は？え、何、ドッキリ？」
徳川「事実です」
鬼「なんでまた...」
徳川「それが...俺、高３になってもテニス三昧だし、大学受験もあるしで、あんまりAと会話とかしてやれなくて...」
入江「え、何、徳川からフったの？」
徳川「ち、違いますよ！！俺は、相手してやれなくてごめんって意味で、『俺は今テニス以外のことをうまく考えられない。すまない』ってメール送ったら、『そう。別に私は構わないけど、そこまで言うなら別れましょう。さよなら、返信いらないから』って...」
入江「うわー、見事なまでの解釈のすれ違いが起こってていっそ清々しいね」
鬼「お前の言葉足らずもだが、Aの早とちりも甚だしいな」
徳川「うっ...でも、メールくらいしてやれたんじゃないかとは、反省してます...」
柄にもなくシュンとする徳川に、入江と鬼は顔を見合わせた
鬼「...まあ、一度距離置いてみるのも悪くないんじゃないのか」
入江「徳川がそれでいいならね」
徳川「...俺...本当にAと付き合ってたんですかね...」
入江「なんかわけわからんこと言い出したぞ」
鬼「徳川、指輪渡したんじゃなかったのか」
徳川「それすらも幻に思えてきて...」
入江「だめだこりゃ」
鬼「はぁ...どの道距離置いた方が良さそうだな」
徳川「はい...あ、すいません、高校の部活始まるんで、これで失礼します」
徳川は軽くお辞儀をすると、フラフラな状態で店を出ていった
入江「...絶対大丈夫じゃないよな、あれ」
鬼「はぁ...手のかかるヤツらだ」
続く
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月花(プロフ) - 続きが気になります。 (2020年2月3日 18時) (
レス) id: 1e53986597 (このIDを非表示/違反報告)
ストップモーション(プロフ) - 面白いですね！徳川くんとの先が気になります！更新頑張って下さい！ (2018年3月29日 20時) (レス) id: 2a3b6c68d9 (このIDを非表示/違反報告)
*ミライ*(プロフ) - 乃桜なっちさん» 入江さんのところ、次の更新で修正しますね！ご指摘ありがとうございます、嬉しいです！今後もよろしくお願いします(´∀｀*) (2017年8月27日 8時) (レス) id: 5dc93e2abf (このIDを非表示/違反報告)
*ミライ*(プロフ) - 駄目者みゆぞうさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです！！ほんとに更新が亀ですが、よろしくお願いします(´･ω･`) (2017年8月27日 8時) (レス) id: 5dc93e2abf (このIDを非表示/違反報告)
乃桜なっち(プロフ) - １日でこのシリーズを見ました！！すっごい面白いです！！次の更新が楽しみです！！ちなみに、私はまた徳川くんと寄りを戻して欲しいです(*^^*)後、入江君は徳川君のこと「徳川君」って読んでませんでしたっけ？勘違いだったらごめんなさい！ (2017年8月26日 2時) (レス) id: 8b3017aa23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2017年8月13日 14時
