第206話 交換 ページ43
七瀬「あー…そんなこともありましたね。
その実父が誘拐犯側とかって言うのがベタですけど、情報が少ないもんで…」
…ん？あれ、今の例えベタか？
ケイジ「ま、そうだよねー…。ごめんね、なんか曖昧なこと聞いちゃって。」
あ、大丈夫だ。
七瀬「いえいえ。それよりケイジさんクリアチップ大丈夫ですか？」
ケイジ「あと1枚ってところさ。サラちゃんでも誘ってくるよ。」
七瀬「…ナンパは程々にしてくださいね。」
と、切りの良いところでサラさんがロビーに入ってきて、ケイジさんは早速捕まえに行った。
談笑しながら廊下の方に消えた頭脳的戦力の2人組を見送って、私は1人ガッツポーズ。
…よし、ケイジさんの壁を乗り越えたぞ。
ついでになんだかんだ勘の鋭いサラさんもナンパに捕まったぞ。
これでもう怖いものはない！
よし！レコさんから情報濾し取るぞ！！
…の前に、アリスさんに確認しにいくか。
【憩いの場】
七瀬「あー、いた。この辺よく居るよね。」
アリス「落ち着くからな…で、なんだ？」
七瀬「いやね、レコさんについて聞きたいことあんですけど。」
アリス「レコについて…？急にどうした？」
七瀬「んー？なんとなく？」
アリスさんが座ってる椅子の反対の椅子に座って、さっき淹れてきた煎茶をすする。
七瀬「アンタさ、2年半離れてたってことでしょ？
2年半ぶりに会ってレコなんか変わったなーとかないの？」
アリス「…ないわけじゃなかったな。
最初は、ちょっと優しくなったなーとか思ったわ。
2年半離れてた間に、変わったなって。
でも…ここ数日のレコを見てると、本質的には何も変わらなかった。」
ここ数日ね。
それつまり嘘の間に入った後ってことよね。
…レコさんと言えば一人称。
あの人、嘘の間に入る前まで一人称が「オレ」になるの焦ってる時くらいだったけど、最近はよく「オレ」とか言ってる気がする。
あと…嘘の間の報酬クリアチップ、サラさんと山分けにしたワケじゃないんだよね。
レコさんならしそうだけど…。
クソが、やっぱこの兄貴役に立たねーわ。
私が立ち上がってその場を離れようとすると、「聞くだけ聞いて終わりじゃないだろうな？」と止められた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Valeria - 如月 霞梛さん» マジ( ^ω^ ) (2021年11月9日 16時) (
レス) id: 77bc4160b0 (このIDを非表示/違反報告)
如月 霞梛(プロフ) - マジで学校で髪切ったの？(*ﾟ0ﾟ*)ｽｯｺﾞｯｲ！ (2021年11月9日 16時) (レス) @page45 id: dc74666ec7 (このIDを非表示/違反報告)
Valeria - YONESAN7777 =)さん» ありがとうございます！最近は執筆がとにかく楽しくてめちゃくちゃ書いてるんで、楽しみにしててください！(´∀｀) (2021年11月2日 23時) (レス) id: 77bc4160b0 (このIDを非表示/違反報告)
YONESAN7777 =)(プロフ) - いつも更新を楽しみにしております。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 22時) (レス) @page37 id: 16816748ce (このIDを非表示/違反報告)
Valeria - せなっちさん» ありがとうございます！お大事に…╰(*´︶`*)╯ (2021年10月27日 23時) (レス) id: 77bc4160b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Valeria | 作成日時：2021年10月3日 2時
