Samurai Girl (ページ48)

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俺らがあの子を好きな理由ページ48

【hidaka】

龍我「めいちゃーん！」

『りゅーがじゃん』

龍我「この間YouTubeで俺の名前出してくれましたよね！」

『出したね』

龍我「ありがとうございます！」

見慣れた小さな体を見つけるとすぐに飛びつく龍我。
金指も負けずと彼女の隣に立って一緒に歩き出した

岩崎「ほんとみんな好きだよな」

藤井「ね。って大昇も大好きなくせに」

那須「てかめいちゃんのこと嫌いって言ってる人見たことない」

”今は“だけどね。

少し前まではめいちゃんの事が気に入らないっていう人ばかりだった。

だって俺もそのひとりだったから

生まれた頃から両親は元芸能人という肩書きを持ちジャニーさんとは知り合いで、スカウトを受け事務所へ所属

そんな羨ましい話、誰だって恨むよ。
だけど彼女はそんな恨みには負けなかった

『浮所？』

突然名前を呼ばれて顔を上げるとみんなに囲まれながらもこっちを向くめいちゃんの姿

「どうしたんですか？」

『いつもの元気がないよ』

___こういうところ。彼女は誰の変化にもすぐ気づいてくれる。以前にも何度もこうやって助けてもらったっけ

『飛貴』

突然下の名前で呼ばれてきょとんとしているとめいちゃんは俺をご飯に誘ってくれた。勿論丸に決まっている

金指「俺も行きたいです！」

『また今度ね？今日は浮所の日』

龍我「浮所！！変な事したら許さないからな！」

「しないよ！笑」

めいちゃんが一瞬下の名前で呼んでくれた事が嬉しくて思わず口元が緩む

「やっぱ好きです」

『え、突然だね』