Samurai Girl (ページ44)

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ラウールページ44

【you】

日曜日の昼下がり。せっかくのオフということで私は渋谷に来ていました。

お洒落な人達の中に一際目立った足の長いあの子を見つけるとゆっくり近寄り驚かしてみた

『わあっ！』

ラウール「っ！…え、めい…？」

『やっほ！久しぶりだね、ラウール』

”Snow Man“のセンターことラウール。実は同期でもあるんです。

結構久しぶりに会ったからダメ元でお茶にでも誘ってみると了承してくれた。多忙なのにごめんね

私はオレンジジュース、ラウールはコーヒーを頼んでいた。

ラウール「もしかしてまだコーヒー飲めないの？笑」

『いや飲まないだけだから』

ラウール「ほんとは飲めないくせに」

無事デビューを果たしたラウールは私を置いてどんどん大人になっていく。

昔はあんなに近くに居たのにな、いや今も十分近いとこにいるんだけど何ていうか…近いようで遠い。そんな気がする。

ラウール「…置いてったりしてないからね。」

私の心を見透かしたかのように彼はそう言った。

顔をあげると彼の綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。

ラウール「焦らずゆっくりで良いんだから。絶対に置いて行ったりなんかしない」

『…ラウール、やっぱかっこいい』

ラウール「何急に、笑」

『ふふ、ありがと。なんか元気出た』

“「良かった」”

そう言って彼は届いていたコーヒーを口に運んだ。