A little fire ページ4
あたしは携帯端末にメモリーカードを差し込むと、連なっている字を読み上げた。
「えーっと……株式会社『フルヤ』が拳銃密輸でウォッカと交渉？場所は工事中の杯戸公園の駐車場……か。」
ちなみにあたしは文章を必ず音読する。
だって黙って読んでると眠くなるんだもん←←
ん？そういえば『フルヤ』ってどこかで聞いたことあるような…
確か誰かの本名だった気がするんだけど……まぁ同一人物ではないか。
あたしはバイクにまたがると、キーを回す。
…もう5年もバイクに乗ってるのに、未だに一発でエンジンがかからない。
「……まぁ、そんなことは置いといて。とっとと行きますか！」
そしてビルとは反対の道を、時速30kmで進む今日の私だった。
、、、
目的地にようやく着いたのは、なんと交渉時間の3分前……よく間に合ったもんだよ。
米花シティビルの駐車場はかなり広く、屋外に出れば暗がりで辺りがよく見えない。
こんな暗がりで、あのポルシェ356Aを見つけるなんて不可能じゃない……？
………いや、そんなこともないのだ。
「…随分とご丁寧だなぁ……ジンのANIKI。」
わざわざ街灯の下に車止めてるなんて……さくさくプレイヤーの鑑ですね。
ってことはこの近くにいる可能性が………
あたしはその場で1回転する。
……ん？
………んん〜？
おかしい、おかしいぞ。
あたしには、あの林の中に黒ずくめのゴリラと社長みたいなハゲジジイがいるように見える…
「……さくさくプレイもいいところだよ。」
まるで30分アニメのような展開の速さ……
今だいたい10分過ぎたあたりかな？
……まぁ、そんなことはどうでもいい…とりあえず上手く近づかなきゃ…
回り込んで近づこうとした、その時だった。
月明かりと街灯の僅かな光で、チラリと何かが見えた。
それは小さな火のようだ。
いや…�爐茲Δ性瓩犬磴覆�て、火だ。
あの大きさから判断すると、おそらくマッチか何かだろう。
もしかして、ジンのANIKIですかね？？
あたしは茂みに隠れて、火の方をじっと目を凝らす。
「あっ……！」
たった一瞬、その火が消える瞬間に見えたシルエットは……
何度も思い描いた、ポケットに手を突っ込んだニット帽の男だった。
「……さくさくプレイ最高。」
今だけは30分アニメに感謝したい。
、、、
A little fire
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キノコのバター炒め(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます泣 嬉しいです！頑張りますね！ (2016年12月6日 23時) (
レス) id: 1781182a42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - この小説すごく面白いですね！！めっちゃ気に入っちゃいました(笑)これからも更新頑張ってください！ (2016年12月6日 23時) (レス) id: 93c2a4ca20 (このIDを非表示/違反報告)
キノコのバター炒め(プロフ) - 星乃叶さん» ありがとうございます！！時間のある限り頑張って書こうと思います(￣^￣)ゞ (2016年7月23日 9時) (レス) id: 9db65f53c9 (このIDを非表示/違反報告)
星乃叶(プロフ) - colorfulの方も、こちらの作品もどちらも面白いです！作者様のペースで、更新頑張ってくださいね。応援&楽しみにしていますので(*´ー｀*) (2016年7月22日 13時) (レス) id: 17761a1846 (このIDを非表示/違反報告)
キノコのバター炒め(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます！褒めていただいて嬉しいです(*^^*) またまた赤井さん大好き人間な夢主ちゃんですが…笑 更新頑張ります！！ (2016年6月13日 21時) (レス) id: 68864cb827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコのバター炒め | 作成日時：2016年6月8日 22時
