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続き ページ46

好きな人は出来ても産まれてこのかた出来たことはないが。


雫「え、5番さんってそるとちゃんの彼氏さんじゃないの…?」


『……は?』


剣さんが…?


雫「あ、違うなら、家族とかお友達と…そるとちゃん?」


違う、絶対に違う。自分が好きなのは銀だから。


でも…この感覚は、よく、知っている。


…顔が、熱い。


雫「…!…まだ5番さん席にいるから話しかけてきたら?」


『ニヤニヤしてんのはわかってんだよ…。』


話しかけなくても、別に良いだろ。


後ろを向いて扉に手を掛けたらポケットが震えた。


バイブオンにしてたのか。


スマホに目を落とすと剣さんからDiscordが来ていた。


剣持<僕の席に来れますか


『…はぁー……呼ばれた、から行ってくる。』


「呼ばれた」を強調して剣さんに向かった。


チケットを大事にスマホケースに挟んでから。


〜〜〜〜〜〜


剣持「あ、そるとさん。」


『…何。』


いつも通り…いつも通り接すればいい。


剣持「文化祭一緒に回りませんか?僕教室の位置わからないんですよ。」


『ならなんでここ来れたんだよ。』


2年の教室は他よりも少しだけ複雑な場所にある。


剣持「なら、ただ好きな人と回りたいからでいいですか?」


…調理室、うるさいぞ…。


『はぁー…行きたい所は何処。案内すんで。』


剣持「!ありがとうございます。そると。」


『呼び方ブレブレじゃん。』


琴音、そるとさん、そるさん、そると…安定してほしい。


剣持「なら他の人とは違うのがいいですね。」


『別に一緒で良いだろ。』


剣持「わかってないですね、好きな人の特別になりたいんですよ。」


さっきから好きな人と言いすぎではないだろうか。


『…同じ言葉、言いすぎ。』


剣持「ああ、外堀を埋めるためですよ。だってモテてるじゃないですか。」


『ちょっと黙って貰っても。』


剣持「あれ、好きな人、で照れてますか?」


『こんなので照れたら愛返せないんで。』


剣持「…前より当たり強くないですか。」


無意識で強くなっていた。


『…それより早くお会計を。』


剣持「ああもうしてますよ。そるを待ってたんです。」


そる呼びに落ち着いたみたいだ。


『…さっさと出て行くよ。』


剣持「ふふ、わかった。」


懐かしいな。


懐かしい(・・・・)…?


そるとになったあの日から頭の中に霧が出来たみたいだ。

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作品ジャンル:恋愛
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安海 - ああああああさん» #2にもコメントして下さりありがとうございます!より良い作品に出来るように精進していきますのでよろしくお願いいたします! (2022年9月26日 18時) (レス) id: a1ab37ebe0 (このIDを非表示/違反報告)
ああああああ - 良い。 (2022年9月26日 16時) (レス) id: 6ce3260459 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:安海 | 作成日時:2022年8月16日 22時

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