6 : 転校生の彼 ページ8
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北「俺の名前は松村北斗。引っ越してきたばっかでこの街のこと全然分かんなくて…(笑)」
「それでこんな訳わかんない所に迷い込んでた、ってこと？(笑)」
北「そゆこと。(笑) 君の名前は？」
「私は、葛城ゆな。多分、松村くんと同じ学校だと思う。」
一緒の制服だもんね、なんて。
松村くんは樹とは違って大人の雰囲気で、
知的そうで気品があって、隣に居るってだけで緊張しちゃう。
北「俺、バスケ部に入るつもりなんだ。今日も体験で行こうって思ってたけど時間無くて。」
「あ！噂の転校生って、松村くんの事か！」
北「何その噂、すっごい恥ずかしいんだけど(笑)」
「なんかバスケめちゃくちゃ上手いんでしょ？」
北「そんな事ないよ、人並みぐらい。」
帰ってから調べてみたら、中学時代は県の代表選手の一人で、
それもエースナンバーを付けていたみたい。
樹にも負けず劣らず、って感じ。
、、って私、樹と喧嘩したんだったっけ。
「駅、ここだよ。学校からすぐ側なのに(笑)」
北「方向音痴なのかな、俺。」
「松村くん、地図とか余裕で読めそうな雰囲気なのにね(笑)」
北「ゆなちゃんには俺ってそんな風に見えてんの？(笑)」
ふふふ、と目が合って微笑む。
綺麗な黒髪が風でなびいた。
北「今日はありがとう。本当に助かった！気を付けて帰ってね？」
「大丈夫！(笑) また明日ね？」
北「うん、また明日。」
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作者名：ひな 。 | 作成日時：2017年4月21日 23時
