"逃げなくちゃ" ページ8
とにかく今は逃げなくちゃ。
周りを見渡してみると、
インペルダウンの壁に穴があいてる。
大砲をぶちこむような音もしなかったのにどういうこと？
周りには少量の砂が落ちている。
でも考えてる暇はない。
ここを一刻も早く抜け出さなくちゃ死は免れない。
ぶち抜かれた穴めがけて走ろうとしたその時。
何者かの声が私の足を止めた。
囚人1「お、弱そうな奴が一匹いるぜ？」
まずい。
目をつけられた。
見た感じ弱そうな奴だけど、ここはLEVEL6。
私の方が確実に弱い。
囚人2「そんな奴いつでも潰せるさ。それよりてめェがくたばれ！！」
私を見つけた囚人。
しかしその直後。
彼を凄まじい打撃音が襲った。
別の囚人によって頭をかち割られたんだ。
頭から大量の血を吹き流し、見るも無惨な姿で倒れる囚人。
さっきまでは…生きていたのに。
LEVEL6にしては見た感じ雑魚みたいな人達もいるけれど腕は相当みたい。
一度でも攻撃を受けてしまったら…。
とにかく走ろう。
インペルダウンの構造は昔母さんが教えてくれた。
曖昧ではあるけれど。
その記憶を辿るしかない。
それから私は無我夢中で走った。
"幸運"なことに誰とも遭遇することなくスムーズに出口まで来ることができ…
いや、できてない。
今一番出会ってはいけない人間に出会ってしまった。
今まで職員に誰も会わなかったことで、きっと運を使い果たしてしまったんだ。
まさか最後の最後で…
エースを連れていった張本人。
署長のマゼランに出くわすなんて…！！
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次から、おまちかねのロー出てきます！！
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作者名：ぽんちゃむ | 作成日時：2019年10月20日 8時
