【ONE PIECE】"いないはずの女"はハートのクルー1【ロー】 (ページ41)

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"分かってるけど" ページ41

ルフィは海軍やシーザーの部下たちを次々と蹴散らしている。

ロー「あのバカ。誰が全軍相手しろと言った！！？」

ローは彼の勝手な行動に怒っているようだった。

彼らの様子が気になるところではあるけれど(問題を起こさないかどうか)、今はそうしている場合ではない。
こちらにもやるべきことがある。

私たちは研究所の中へ入りシーザーと姉さんがいるだろう部屋へ向かう。

しかし、そのにいたのは姉さん一人だった。

モネ「戻ってきたのね。M(マスター)ならいないわよ？」

ロー「そうか。どこへ？」

モネ「さァ…趣味の悪い人だから表の戦闘の見物でもしてるんじゃない？」

シーザーがここにいないのは好都合だけど、外へ出ているとするとルフィ達が心配だ。

彼らは強いから易々とやられることはないと思うけれど、万が一…最悪な事態になったとしたら。

ローの計画にも支障をきたしてしまう。

ローは私に目配せする。
彼の目は「おまえはここに残ってシーザーが来たらここから連れ出せ」と言っていた。

シーザーよりも強くて脅威になりうるローが引き留めようとすれば彼は警戒するだろう。

けれど、剣術習いたてでシーザーよりちょっと弱い(自称)私ならそれほど警戒されることはない。

ローのほうも姉さんを上手く連れ出しこの部屋を出ていった。

それにしても何あれ！！

ローが姉さんを誘い出すとき「"能力を借りたいから"一緒に良いか？」と言ったのに対して「デート？」って。

そらだけならまだしも、姉さんは「良いの？」とでも言うように私を見てきた。

別に姉さんがローのことをなんとも思っていないのは分かってるけど。

"デート"

私はなんとも言えない収まらない気持ちを胸に抱えていた。