恋愛セールスマン、小瀧

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〆．



セールスマンのくせに奢ると言い張るので、近くのファミレスに来た。



この人、相当背が高い。



スーツもビシッと着こなしてる。



意味不明な肩書きさえなければ好印象だろうに。



「改めまして、恋愛セールスマンの小瀧望と申します！」



「はあ、どうも」



私も一応仕事してきたもんで、はたから見たら仕事帰りの会社員が来たって感じなんだろう。



「恋愛セールスってのは、そのまんまの意味です。お客様の理想のお相手をカスタマイズ、プレゼントさせていただきます」



「プレゼントって………ん？セールスですよね？」



「細かいことはええの！つまり！Aさんの理想の人物と恋ができるようお手伝いさせていただくわけで！」



「名前言いましたっけ」



「……………な、なんとなくそう思って！」



「なんとなくで客の名前呼ばないでください」



「………………………」



やっぱりあほなんだ。



「で？なんで私？」



「恋とは無縁そうだったもんで」



「当たりです。是非他を当たってください」



「ちゃう！そんなあなたに恋をしてもらいたい！」



めっちゃ怒ってる。



「お待たせいたしました、ハンバーグプレートとミートドリアです」



「あ、そちらがハンバーグです」



「よっしゃーハンバーグ！！」



めっちゃ喜んでる。



わかんない人だな。子供っぽいというか。



話、聞くだけ聞いてみるか。



〆．

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