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〆.
「小瀧さん、ご飯は」
「食べてへん……」
「そうですか。今から作るんで、待てますか?」
「待てる……待てる………」
「じゃあその間にお風呂入ってよく温まってくださいね」
どうして、あんなに冷たくなるまで待っていたんだろう。
もう会うことはないと、そういうつもりで「さようなら」を告げたのに。
やっぱり料金を請求したいとか?
電話で良かったじゃん……。
ご飯を作り終える頃に彼は出てきて、私の用意した少し大きめのスウェットを、少し窮屈そうに着ているのがまた可愛く感じた。
「食べながら、話しましょう。何か御用でした?」
「んん…………大事な話があって、さ」
「大事な」
焦らすなぁ。
「しげから聞いた。Aさんの同期の重岡。…………Aさん、俺のこと好きやってんな」
「ああ……知り合いだったんだ。うん、そうだよ。しかも現在進行形。笑えるよね……」
「………………………俺も、言わなあかん、思って」
「なにかな」
箸を持つ手が止まった。
「………Aさん。俺は、Aさんのことが好きです」
「………………えっ?」
意味がわからない。
好き、って?
思わず顔をしかめていたようで、小瀧さんは「そんな怖い顔せんでや……」と泣きそうになってしまった。
「ちゃんと聞きたい。全部」
「わかった。まず、Aさんが見たのは、ほんまに、姉貴です」
〆.
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はゆな(プロフ) - おおともんちっちさん» そんな風に言っていただけるとは……ありがとうございます!見つけていただいたことに感謝です(*´∀`)新作もネタは豊富なので………頑張って文字にします(笑)誰メインかはわかりませんが、新作出したら閲覧お待ちしております! (2019年1月16日 7時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
おおともんちっち(プロフ) - すっごい面白かったです!この小説を見つけたのが完結してからすこしたってたんですけど、もっと早く見つけたかった。って思ってます笑新作とか絶対読ませてもらおうと思ってるんで、頑張ってください! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 7e91a98b1f (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - 結愛さん» ありがとうございます(*´v`)みなさんに私の妄想をお届けして幸せになって頂くことを目標としているので、そういうお言葉がとーっても嬉しいです!現実ではなかなかないような恋愛話を書いてるのでリアリティには欠けちゃいますけど、今後もよろしくお願いします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - コメント失礼します!(*^^*)ほんとにはゆなさんの書くお話がだいすきです!(´ー`)新しい小説が投稿される度に幸せな気持ちになるしとても嬉しいです!どのお話も何度読み返しても面白いしとても素敵です!これからも応援してます! (2019年1月5日 1時) (レス) id: 54b9345723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆな | 作成日時:2019年1月4日 19時