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「!」
相手のミスによって生まれたボールをスマッシュで叩き込む。
スマッシュのコースを読まれ何とか返されてしまうが、
「なっ…」
彼が最後打ったスマッシュボールは相手の顔に跳ね返る、これは
『逆回転のスマッシュ…』
全く彼らしい、コートに立つ彼はいつもより眩しく見えた。
「ゲームセット!ウォンバイ青学!越前!」
よって無事地区予選突破、第1シードの青学と無名校の不動峰が都大会への2枠に決定。
「やったー!優勝だー!」と菊丸先輩は大石先輩に抱きついて、みんなどこかホッとしたような顔で優勝を喜んだ。
『試合おつかれさま、それとおめでとう…あの、』
怪我の方は大丈夫?そう聞こうかと思った。
「大丈夫だから、先輩大げさすぎ」だなんて笑われてしまう。
『もう、心配したのに…』
この後竜崎先生と一緒に病院へ行くよう告げると、あからさまに嫌そうな顔をしてから間を空けて
「先輩は?」
『…私?』
いやいや行く必要ないでしょ、竜崎先生で十分な気がするし。
「マネージャーなんだから、知っとかないとダメでしょ」
『なんて暴論な…』
結局そのまま彼に流されてしまい、先生と合流すれば気に食わないような顔をした彼の手を引いて病院へ向かった。
病院では簡単な治療を受けた彼だが、少し涙目になっていた。
「…なんスか」
『いやべつになにも〜』
意外と可愛いとこあるな、なんて思っていればそろそろ着いたみたい。
「そんじゃ私は先に帰るぞ、みんなのこと頼んだよ」
と(河村先輩の家である)お寿司屋さんの前で私たちを車から下ろす。
「ここ、どこっスか?」
何故か店をみて怪しむ彼を、いいからいいからと宥めガラッとその扉を開ければ、
「おっ、おチビちゃんと宮野っち来た来た!」
「遅いぞお前らー!」
もうみんなすでに集まっていて、乾杯直前だったみたい。
「はい!ふたりお茶持って!」
半ば強制的にお茶をもたされ、「せーの」と誰かが声をかけた後『「乾杯ーっ!!」』と全員の声が店内に響き渡った。
場が盛り上がる中、リョーマくんの眼帯に全員が落書きをし始める。
「宮野もなんか書けよ!」と桃からペンを渡され、適当に♡なんかを書けば
「なにこれ」
と何とも不服そうな顔をされた。
「…」
そんな書かれた♡の意味を深く考える彼がいるのは誰も知らない。
こうして無事地区予選は幕を閉じた。
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本当に大変お待たせ致しました…(死)
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ふれあ(プロフ) - 越前くん好きなので嬉しいです〜!更新楽しみに待ってます! (4月6日 6時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - リョーマくんから夢主ちゃんへアタックってそんな多くないから、読んでてキュンでした。更新待ってます! (2月16日 19時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - リョーマくん可愛い、、更新楽しみにしてみます! (10月8日 20時) (レス) @page18 id: ae101f810d (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 後輩リョーマくん好きなので今回の話もすごく読んでいて幸せでした〜!更新ありがとうございます! (9月17日 14時) (レス) @page12 id: b9ed5c1b3d (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - とても面白くて…切なくて…リョーマ君の良い所全部注ぎ込まれてるみたいにめっちゃリョーマ君を感じました!キャラ掴めてて尊敬です!良ければ続編も期待しています!! (7月11日 23時) (レス) @page47 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つっきー | 作成日時:2023年4月7日 15時