20 ページ21
.
ふたりの協調性の無さに勝敗を心配し始めた時。
『あれ…?』
「ややこしいのはもう抜きにしよーぜ!」
「こっちの
ふたりは地面を引いてコートを縦半分に割ってみせた、まさか、
『もしかしてあのふたりシングルスでやるつもり…?』
それからだ、さっきまでのプレイは嘘みたいに確実に点を決める、ふたりはまるで水を得た魚みたいで追い詰められた玉林はど真ん中、ふたりの間のライン上を抜くつもりである。
だけどふたりには あの戦法 があるんだった。
「「阿」ーーっ!」
「「吽」ーーっ!」
「やっぱ男はダブルスでしょう!!」
勝ち誇った表情でそういった。
「ゲームセット!ウォンバイ青学6-2!」
『…!』
ふたりは玉林の選手と握手を交わし、こちらに手を振りながら戻ってきた。
『ふたりともおつかれさま、それにおめでとう』
「おう!ありが」
「バカモノ!!!!」
「「イテテテ!」」
「勝ったからよかったようなものの無茶を!!」
『「…」』
あまりの無茶に竜崎先生も黙っていられなかったみたい、ふたりの耳を思い切り引っ張って般若のような顔をしている。
まああんな自分勝手なプレイしちゃ当然怒られるでしょ…
.
「ゲームセット!!ゲームウォンバイ青学6-0!」
「ゲーム6-0青学海堂!!」
「ゲーム6-0青学不二!!」
彼らの試合後も青学は着々と勝利を収め、
「ダブルス2勝、シングル3勝よって5勝0敗で青学の勝ちとします」
1回戦目は無事に終了、午後からは準決勝の水ノ淵中とである。
一旦昼休憩に入るがその前にわたしは彼らに伝えなければいけない。
『越前くんは次の試合、桃はその次の試合謹慎ね』
「「はーーーー!?」」
ふたりはありえないとでも言うような顔をして納得していないみたい。
「俺らちゃんと勝ったじゃないスか」と言われても私じゃなくて竜崎先生が決めたことだし、
『弁解は先生直々にお願いします!』
そう伝え、嘆くふたりを置いて私はその場を去った。
『…飲み物でも買いに行こうかな』
.
「おい越前どこ行くんだよー!!」
「ファンタ買ってくる」
.
209人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふれあ(プロフ) - 越前くん好きなので嬉しいです〜!更新楽しみに待ってます! (4月6日 6時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - リョーマくんから夢主ちゃんへアタックってそんな多くないから、読んでてキュンでした。更新待ってます! (2月16日 19時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - リョーマくん可愛い、、更新楽しみにしてみます! (10月8日 20時) (レス) @page18 id: ae101f810d (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 後輩リョーマくん好きなので今回の話もすごく読んでいて幸せでした〜!更新ありがとうございます! (9月17日 14時) (レス) @page12 id: b9ed5c1b3d (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - とても面白くて…切なくて…リョーマ君の良い所全部注ぎ込まれてるみたいにめっちゃリョーマ君を感じました!キャラ掴めてて尊敬です!良ければ続編も期待しています!! (7月11日 23時) (レス) @page47 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つっきー | 作成日時:2023年4月7日 15時