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コートを少し覗くとまだそこまで人は集まってないみたいだった。
『?』
が、よく見ると真ん中のコート、桃と見慣れない男の子が試合をしていて
『あれ、誰?』
「宮野!入部希望の1年だよ、桃に喧嘩売りやがった」
「桃も乗り気になっちゃって試合する羽目になったってこと」
と周りの2年生から説明を受ける。
通常であれば仮入部である1年生はコートにも入れないし、部長達もいないから注意しなきゃなんだけど
『…桃と互角だね、あの子』
ふと視線をコートに移す、レギュラーと互角に試合できる1年生がいることに関心を持ってしまった。
『でももしこれで捻挫悪化されたら困るなあ、』
桃は正レギュラーだし、来月地区大会も控えている。
それに部長達が不在中のこの時、部の責任を負うのはマネージャーの私だし、あまり事を大きくしたくない。
『ねえ桃とそこの1年生…』
「ちょっとタンマ!!やーめた、もういいや」
『!』
「おー!宮野じゃねーか!試合見てたか?」
『うん見てたよ、珍しく押されてたね』
「なっ、俺のほうが押してたに決まってんだろ!」
『ふふ、ほんとに?…そうだ入部希望の1年生、ってあれ』
気づけば彼はコートを出ていて20m先まで歩いていた。
「あーあいつな、越前リョーマだとよ、
『んー、いや?聞いてなかったけど…気になるなあ』
「仮入部みてーだし、また明日もコートに来るだろ」
『たしかに、なら私は明日ご対面か〜』
越前リョーマ君、か。ただの
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「越前リョーマ?」
「聞いたことあるか?」
「いや…」
「桃の話じゃ並の1年生じゃないってよ、 まあアイツが言うんだからそうじゃねぇの?」
「大歓迎じゃないか」
「まぁね」
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6限終了のチャイムが鳴る、教室を飛び出して着替えや準備を済まし、コートへ向かう途中。
『!』
遠征先から帰ってきたのか、青学レギュラーの3年生たちが校門の前に立っているのが見えた。
「あーー!おーい!宮野ちゃーーん!!!」
英二先輩は私に気がついたのか大きく手を振り、こちらも笑顔で振り返す。
『遠征お疲れ様でした!』
「宮野か、こちらこそご苦労だった。」
『いえ、特に大きな問題も起きなかったので大丈夫でした』
と、コートに着くまで部の近況報告をしたりした。
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ふれあ(プロフ) - 越前くん好きなので嬉しいです〜!更新楽しみに待ってます! (4月6日 6時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - リョーマくんから夢主ちゃんへアタックってそんな多くないから、読んでてキュンでした。更新待ってます! (2月16日 19時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - リョーマくん可愛い、、更新楽しみにしてみます! (10月8日 20時) (レス) @page18 id: ae101f810d (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 後輩リョーマくん好きなので今回の話もすごく読んでいて幸せでした〜!更新ありがとうございます! (9月17日 14時) (レス) @page12 id: b9ed5c1b3d (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - とても面白くて…切なくて…リョーマ君の良い所全部注ぎ込まれてるみたいにめっちゃリョーマ君を感じました!キャラ掴めてて尊敬です!良ければ続編も期待しています!! (7月11日 23時) (レス) @page47 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つっきー | 作成日時:2023年4月7日 15時