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日は経ち地区予選1日前、とうとう明日になる。
メンバーは当日発表、シングルス1.2、ダブルス1は大方予想がつくものの残りのシングルス3とダブルス2はどうなるのか予想はつかなかった。
『越前くんか桃かがシングルスになるのかな、』
翌日、天気は快晴、良いテニス日和ともいえる。
『青春学園中等部レギュラー8名受付をお願いします』
手塚部長は玉林戦にはでないそうでさらっとオーダーに目を通すがわたしは目を疑ってしまった。
『越前くんと桃がダブルス!?』
「2人の希望だそうだ、竜崎先生も直前まで悩んでたんだけどね」
『どういう風の吹き回しですか…』
ちらっと彼らを見れば桃のタオルの上に越前くんが座っていたりと試合前なのにも関わらずあまり息があってないようにみえた。
「……シングルス1 青学 不二、玉林 鈴木、以上」
5試合中3勝すれば勝ち、尚、この試合は青学が緒戦のため決着がついても5試合全て行われる。
「第1試合ダブルス2は前へ、青学桃城、越前ペア、玉林 泉、布川ペア」
互いに面識があるみたいで何か言いあっていて、本当に大丈夫なのかな、なんて心配そうに見ていたけど
「だろうね、でもさ、相手の土俵で叩きのめしたほうがユカイだからね!」
そんな必要はなかったみたい、余裕そうにラケット構えてるし。
「A先輩」
『?』
コートにいる越前くんが私を呼んだ、目線を向ければ
「よそ見厳禁だから」
『!…んなこと言われなくても見てるのに』
相変わらずだなあほんと、軽く手を振ればニッと笑って位置についた。
「ザ・ベスト・オブ・1セットマッチ玉林サービスプレイ!」
相手のサーブから試合は始まる、ふたりの真ん中を狙われてしまうが、
「「阿」ーーっ!」
「「吽」ーーっ!」
と謎の掛け声でボールをきれいに打ち返した。
『阿、吽…?』
「意外と息合ってんじゃん!桃と越前!あのかけ声は妙だけど…」
その後も順調に試合が進むと思っていたけど、
「「あ」」
「ちょ、桃先輩今のは俺が、」
「俺の方がボールに近かった!」
『んー……』
真ん中以外の疎通は0みたい、おかげでふたりのムードは険悪に。
「ゲームカウント1-0 玉林リード!」
「ゲームカウント2-0 玉林リード!」
桃のサーブが越前くんの後頭部に直撃したり、クロスへ狙った越前くんのボールが桃へ直撃したり、とミスが続くばかりで連続でセットを取られてしまう。
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ふれあ(プロフ) - 越前くん好きなので嬉しいです〜!更新楽しみに待ってます! (4月6日 6時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - リョーマくんから夢主ちゃんへアタックってそんな多くないから、読んでてキュンでした。更新待ってます! (2月16日 19時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - リョーマくん可愛い、、更新楽しみにしてみます! (10月8日 20時) (レス) @page18 id: ae101f810d (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 後輩リョーマくん好きなので今回の話もすごく読んでいて幸せでした〜!更新ありがとうございます! (9月17日 14時) (レス) @page12 id: b9ed5c1b3d (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - とても面白くて…切なくて…リョーマ君の良い所全部注ぎ込まれてるみたいにめっちゃリョーマ君を感じました!キャラ掴めてて尊敬です!良ければ続編も期待しています!! (7月11日 23時) (レス) @page47 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つっきー | 作成日時:2023年4月7日 15時