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こんなことを言われてなにも思わない、ときめかない女の子がいるはずない。


わたしはその真剣な越前くんから目を離すことができなかった。



徐々に自身の顔に熱が集まるのがわかる、そんな私をみて越前くんはフッとまた優しく笑った気がした。



「A先輩」



越前くんの目が私を捕える、きっと私はこれが苦手なんだ。


『…?』

「これからはもう遠慮とかしないから」



『ちょ、え、なにが』

「じゃ、そういうことなんで」


彼はよく試合で見せるような、すべてを見透かしてるかと思うぐらい悠然と構えるその真っ直ぐな目が。


『…』


きっと私はあと数分しないとコートには戻れない。




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翌日に校内ランキング戦は幕を閉じた、越前くんの全勝が決定、なおDブロックもうひと試合では海堂が乾先輩を破り、こうして8人のレギュラーが決定した。

『(あっという間だったなあ、校内戦…)』



「あ、宮野!今ちょっと大丈夫かな?」

『!大石先輩、おつかれさまです、どうかされましたか?』

「頼みがあるんだけど…」







大石先輩の頼みというものは隣町の少し離れたスポーツ店まで越前くんのジャージを取りに行ってほしい、というものだった。

取りに行くことは別にいいの、取りに行くことは。



『…私、ひとりで取りに行ってくるし大丈夫だよ…?』

「大石先輩が2人で行ってこいって言ったんじゃないんスか」

『そうだけど!』


そう、越前くんと2人で行ってこいとのことで、理由としてはしょっちゅうお世話になってるスポーツ店だから越前くんに道を覚えてほしいかららしい。



「はやくしないと時間までに戻れなくなるけど、」

『?』

「A先輩、時間引き伸ばしてまで俺と一緒にいたいの?」

『ち、ちがっ、そんなんじゃない、ほら、早く行くよ!置いてくからね!』



「…ウィース」


気づけば宮野Aに 手を握られて スポーツ店まで連れられたことに越前の口元が綻んだのを宮野Aは知る由もない。






「先輩、手、」

『手?手がどうかしたの?』

「…いや、なんでもないッス」




「(この人これ無自覚な訳?ほんと困るんだけど)」

「(他の男にもこんなことするの、って自覚ないんだし聞いても無駄か)」





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設定タグ:テニスの王子様 , 越前リョーマ   
作品ジャンル:恋愛
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ふれあ(プロフ) - 越前くん好きなので嬉しいです〜!更新楽しみに待ってます! (4月6日 6時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - リョーマくんから夢主ちゃんへアタックってそんな多くないから、読んでてキュンでした。更新待ってます! (2月16日 19時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - リョーマくん可愛い、、更新楽しみにしてみます! (10月8日 20時) (レス) @page18 id: ae101f810d (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 後輩リョーマくん好きなので今回の話もすごく読んでいて幸せでした〜!更新ありがとうございます! (9月17日 14時) (レス) @page12 id: b9ed5c1b3d (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - とても面白くて…切なくて…リョーマ君の良い所全部注ぎ込まれてるみたいにめっちゃリョーマ君を感じました!キャラ掴めてて尊敬です!良ければ続編も期待しています!! (7月11日 23時) (レス) @page47 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つっきー | 作成日時:2023年4月7日 15時

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