向日葵の咲くおうち ⑤【雪】 (ページ41)

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深澤「陽葵は先選んでいいよ。ね？」

阿部「うん。ほら、これ陽葵の好きなイチゴじゃない？」

陽葵『ひまも、じゃんけんする！』

深澤「え、いいの？」

陽葵『うん！』

深澤「あ、そう。」

「「「じゃーんけーん、ポン！」」」

渡辺「……あ。」

陽葵に勝たせたかったのに、勝っちゃって微妙な顔をするしょっぴー。

陽葵は全く気にしてないみたいだけど。

陽葵『しょっぴー、どれにするの〜！？』

渡辺「じゃあ、これ。」

陽葵『バニラおいしいよね！！！』

渡辺「え、陽葵バニラが良かった？」

陽葵『ううん、ちがうよぉ！』

その後も、なぜかじゃんけんに負け続ける陽葵。

しかし、結託してイチゴ味を残した俺たちの作戦勝ち。

陽葵は大好きなイチゴ味のアイスをゲットした。

良かった良かった。

『今日よしくん泊まっていく？』

正門「ええんですか？」

『うん、ぜひ。』

正門「明日、康二くんと一緒で朝早いんで助かります。」

向井「はぁ！？正門泊まるん！？」

陽葵『やったぁ！ひま、よしくんといっしょにねる！』

向井「そんなんダメに決まっとる！」

陽葵『なんでぇ！？』

向井「正門はな、夜になったらオオカミになるんやで…。陽葵のこと食べちゃうかもしれへんよ？」

陽葵『え…やだ！』

正門「そんなわけあるか！康二くん、陽葵ちゃんに変なこと吹き込まんといてくださいよ！」

陽葵『もぉ、こーじうそつき！きらい！』

向井「えっ…ごめんてぇ！！！」

結局、陽葵は正門と寝たらしい。ふざけんな！

ムカついたから朝、正門より早く起きて、鼻つまんで起こしてやった。

Aさんからは散々呆れられたけど、俺たちにとって陽葵を独占できる日は誕生日と同じくらい特別なんやから！

ちょっとくらい文句を言うのは許してや！

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