向日葵の咲くおうち ⑤【雪】 (ページ38)

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岩本「はい、佐久間と俺からのお年玉だよ。」

佐久間「いひひ、陽葵さんどーぞ！」

陽葵『シルバニアだぁ！！！』

岩本「新しい車だよ〜！」

陽葵『キャンピングカー！！！またあそぼ！』

……また増えた。

もう置く場所ないよ？

責任もってひーくんの部屋に置いてね！？

渡辺「陽葵、ごめん。買うの忘れちゃった。」

陽葵『そっかぁ〜。』

渡辺「うっそ〜！ちゃんと買ったよ。ほら。」

陽葵『えっ、ありがとぉ！』

渡辺「それで髪の毛サラサラにしな。」

なんなのその騙しは…カレカノ？

しょっぴーが渡したのは、楕円形で持ち手のない有名な髪の毛をとく某クシ。

しかもシナモンの柄がついてる。

……どこで買ったの？ネット？

向井「最後に俺と正門からはこれや！」

陽葵『なぁに、これ。』

向井「学習机を3人で一緒に買いに行ける券！」

陽葵「おべんきょうするつくえー？」

向井「そうやで！康ちゃんが陽葵にお勉強するための机を買うたる！正門は運転手として手配した！3人でお出かけな？」

陽葵『わぁい！！！』

『ちょっと待った！他のお年玉はなんとか我慢できたけど康二くんのはチョット我慢できない！机を買うのは私の仕事でしょ！？そんな高いもの買って貰えない！』

向井「なんで！？俺がええって言ってるからええの！」

『だめだよ！』

向井「だってAさん、陽葵が関わってくれた仕事で発生したお金、全然受け取ってくれへんやんか！その分やと思って受け取ってや！陽葵が稼いだお金を陽葵のために使ってるだけやって。」

『うっ、それは…そうかもだけど。』

向井「はい、決定！陽葵良かったなぁ。」

陽葵『うん！』

なんだか無理やり納得させられてしまった。

……康二くん、儲かってるんだな。

いや、だからといって受け入れ難いけど。

陽葵が稼いだお金…らしいから、いっか？

(陽葵が稼いだって本当なのかな？確かに受け取ってないけど。)

ドタバタの年末年始。

今年は、どんな一年になるのだろう？

春からは陽葵もついに小学生だ。早いなぁ。

とにかく今年も皆が健康かつ幸せでいられますように。

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