向日葵の咲くおうち ⑤【雪】 (ページ35)

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ラウ「もぉ、しょっぴーってば素直じゃないなぁ。Aさんはいつでも美人で優しいママ、でしょ？」

『あらあら、ラウールくんどうもありがとう。お年玉増やしとくね。』

ラウ「別にそんなつもりじゃなかったのに…ありがとう♪」

渡辺「なんで！？ラウールにだけ甘くない？ずりーよ！」

『しょっぴー、うるさいなぁ……。』

渡辺「はぁ！？なんで！？」

宮舘「まぁまぁ、2人ともそれくらいにしなよ。もうすぐカウントダウンなんだから。」

と、わちゃわちゃしながら年を越して2021年に突入した。

そして、なんとそのまま出かけるらしい。

嘘でしょ……アクティブすぎない？

向井「ほな行くで〜！」

岩本「Aさんと陽葵は俺の車に乗るでしょ？」

向井「いやいや、俺の車やろ！」

2人はこのために、お酒を飲んでなかったらしい。

始めから行く気満々だったんじゃん！

それなら早く教えてくれればよかったのに！

ってか、新年早々私たちがどっちの車に乗るかなんていうしょうもない喧嘩しないでよ！

いつもだったら陽葵にどっちがいいか聞くけど、あいにく陽葵は夢の中なので蓮くんに抱っこされている。

『蓮くんはどっちがいい？』

目黒「……じゃあ岩本くんで。」

『だそうです。』

岩本「おっしゃっ！！！」

向井「なんでなん！？」

目黒「康二うるさそうだから。」

向井「そんなことあらへんのに！！！」

なんとか康二くんを宥めて、2台の車に分譲し出発進行。

しばらくして到着したのは知らない山。

暗くて地味に怖い。

それにしても、よくこんなとこ運転できるな…。

岩本「到着〜。」

『……ここどこ？』

目黒「康二の知り合いのお金持ちが持ってる山。」

『ほぉ……。』

目黒「だから人が集まる心配がないらしい。こんな世の中だけど、やっぱり初日の出は見たいじゃん？康二が、その話をしたら提案してくれたんだって。」

『さすが康二くん、人脈の鬼。』

岩本「何それ。ってか、陽葵起きそう？」

目黒「今のところ全くそんな気配ないっすね。」

岩本「だよね。」

深澤「陽葵、寝起き悪いもんなぁ。せっかく起こして初の日の出を見せても寒い！眠い！おうち帰る！とか言われそう。」

『ごめんねぇ、情緒のない娘で。笑』

深澤「いや、陽葵は何しても可愛いから大丈夫。」

目黒「その顔でその発言は、ちょっとキモイっす。」

深澤「目黒、俺泣くよ！？」

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