向日葵の咲くおうち ⑤【雪】 (ページ26)

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陽葵『見て〜！！！』

岩本「うん、可愛い。もう立派なお姉ちゃんだね！」

深澤「やっぱり、色はキャメルにして正解だったんじゃない？陽葵によく似合ってる。」

陽葵『ひまりねー、しょうがくせいになるの！』

岩本「知ってるよ。笑」

深澤「はぁ、寂しい…陽葵に毎日会いたい。」

陽葵『おうちでまいにちあえるよぉ？』

深澤「そうだけど…はぁ…。」

岩本「ふっか、めんどくさ〜！！！」

陽葵『ママ、ふっか、ひーくん、ありがとぉ！』

いつまでも貰ったランドセルを背負って、自慢しまくっている陽葵にランドセルを下ろさせて夜のパーティーの開始。

まぁね、結局こうなるよね…知ってた！！！

案の定コスプレ大会だよ。

陽葵はプリンセスの衣装着て、しょっぴーに盛り髪にしてもらったみたい。

今年のテーマだもんね？それは分かるよ。

でも、なんで私が女子高生コスプレさせられてんの？

アラサーだよ？ねえ、誰の趣味！？(怒)

ラウ「Aさんっ♪」

『ラウールくん、もしや…。』

ラウ「Aさんは今日、僕の彼女、ね？」

登場した彼がいつも通り制服姿な時点で嫌な予感はした。

……もしかしなくても、これは君の仕業だな！？

『ん？？？ラウールくん、本物の彼女は？？？』

ラウ「ひまりんのママならいいよって言ってくれたよ？
だってその制服、彼女のだし。」

『はぁ！？！？』

ラウ「しかも皆も見たいって言ったもん！Aさんの制服姿！」

『はぁ！？！？』

ギロリと周りを見渡すと、全員あからさまに視線を逸らした。おい！！！

陽葵『ママ、みじかいスカートかわいいね！』

純粋な娘の瞳に、はははと苦笑いをするしかなかった。

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