向日葵の咲くおうち ⑤【雪】 (ページ23)

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陽葵『わぁ、すごぉおおおおい！！！！』

部屋の中はインスタ映え女子が喜びそうな、風船などでキラキラに装飾されていた。

向井「そんなに喜んでくれたら、正門も喜ぶわ！」

ラウ「怖かったもんね…昨日の正門くん。いつもの正門くんと違いすぎて、実は二重人格なのかと思ったもん。」

向井「俺もあんなガチな正門、久しぶりに見たで。」

深澤「ミリ単位でこだわったもんな〜。俺なんて【深澤くんあと5ミリ右です！あー、ちゃいます！それは、いきすぎやってば！ホンマ何やっとるん！？】ってキレられたからね。笑」

『ちょっと、待った！康二くん、また職権乱用で正門くんのこと巻き込んだの？』

向井「ちょお、巻き込んだなんてAさん人聞きの悪いこと言わんとって！？正門は自分から望んで来たんやで？これはホンマに！」

『それで正門くんは？』

向井「用事ある言うて帰った。」

『……本当は？』

向井「追い出した♡」

『康二くん？……ちょっとこっちおいで？』

向井「断るっ！！！」

『こら！！！』

陽葵『ママ！あとでよしくんにもでんわしよ！』

『うん、そうだね。ちゃんとありがとうしようね。』

陽葵『うん！ひまり、よしくんすき！』

向井「えっ！！！」

聞けば全員分のタキシードも正門くんに手配させたらしく本当にもう向井康二という上司は人使いが荒すぎる。

正門くんに訴えられても知らないんだから！

しかもみんな結局すぐ普段着に着替えてたし、かわいそうな正門くん…。

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