向日葵の咲くおうち ⑤【雪】 (ページ7)

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離れられないのは俺たちの方ページ7

Aside

陽葵も早いもので来年の春になれば小学生だ。

そんな彼女が毎日毎日みんなに甘やかされすぎているので親としては少々心配になってきた。

昼に大きなダンボールが届いたと思ったら、今日もまた爆買いしたらしい……陽葵の洋服。

陽葵『ひーくん、かわいい？』

岩本「かわいい。世界一。」

陽葵『ありがとう♪』

向井「陽葵！次は俺の買ったやつ着て！」

陽葵『いいよぉ！』

渡辺「は？康二待て。俺が先だろ！」

向井「いやや！しょっぴー、今回買いすぎやねん！」

渡辺「はぁ？いつも買いまくってAさんに怒られてる康二に言われたくないんだけど！」

陽葵『ふたりともひまりのためにやめて〜！』

……どんな三角関係のドラマだよ。

もう、我慢できない。

今日という今日は言わせてもらうから！

その日の夜。

陽葵を寝かしつけた後、私は皆をリビングに呼び出した。

『今日はみんなに言いたいことがあります！』

阿部「どうしたの？」

『ずっと思ってたけど、みんなは陽葵に甘すぎる！よって、明日から陽葵を必要以上に甘やかすことを禁止します！』

深澤「えっ…。」

佐久間「なんで…？」

渡辺「普通に無理なんだけど。」

『こっちが無理！最近なんでもみんなに頼めば買って貰えたり、やって貰えると勘違いしてるの！もうすぐ小学生になるのに困る。』

私が珍しく強めに言うと、みんな心当たりがあるのか黙ってしまった。

『っ！ご、ごめんなさい。陽葵に良くしてもらってるのは分かってるの。でも…』

宮舘「分かった。俺たちこそごめんね、Aさん。俺たちも嬉しくてついやってあげちゃってたけど、それは陽葵にとっていい事じゃないよね。」

ラウ「僕も気をつけるよ。」

岩本「正直きついけど仕方ねーな。こっちこそ、ごめんAさん。」

目黒「ねぇ。それ、いつまで？」

『んー。陽葵がちゃんとできるようになるまで？』

向井「えっ、無期限なん！？」

『別に無視しろ、冷たくしろなんて言ってないよ？そしたら、さすがに陽葵も傷ついちゃうし。』

深澤「それは分かってる。」

『それじゃあ、よろしくね？』

甘やかしすぎている自覚はあったらしく、結局はみんな渋々といった感じで了承してくれた。

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