a bunch of love【雪】 (ページ5)

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教えたいもの見せたいものページ5

WHITE

「Aちゃん！！！おまたせっ！！！」

『ううん、大丈夫。全然待ってないよ？』

「えー、でもぉ、さっき僕のこと待ってる時すごい寂しそうな顔してたじゃ〜ん！」

『……えっ！？見てたの！？もー！じゃあ、早く来てくれたら良かったじゃん！』

「えへへ、ごめんね？まだ遅刻の時間じゃないし、僕の事を待ってる時のAちゃんがどんな感じなのか見たかったんだも〜ん」

『もぉ、ラウ。そんな甘えた声しても許してあげないよ？』

「そんなこと言ってるけど、結局Aちゃんは許してくれるもん！」

『まぁ、そうだけどさ〜。ほら、行こう？』

「うん！」

年下彼氏のラウールはまだまだピッチピチの高校生。

私は二十歳のどこにでもいる普通の大学生。

見た目は大人っぽくても、彼はまだ居酒屋にも行ったことがない純粋無垢な高校生だ。

そんな彼と付き合う私に、大学の友人は口を揃えて「高校生の彼氏って物足りなくない？」なんて失礼なことを言うけど、私は1度もそんなこと思ったことない。

だって私がどこに連れて行っても、何をしても彼はいつも心から喜んでくれるし、真っ直ぐに愛を伝えてくれるから。