a bunch of love【雪】 (ページ13)

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あまりに愛が大きすぎるとページ13

GREEN

『私、阿部先輩のことがずっと好きでした！』

「……ん？過去形なの？」

『もちろん、今も大好きです！！！』

「ふふ、ありがとう。えっと、じゃあ付き合う？」

『えっ、いいんですか！？』

「良かったら俺の彼女になってください。」

『はい！』

高校の入学式。

ベタだけど、生徒会長として挨拶する先輩に恋をした。

そんな私は、自分でも驚くほど積極的になり、彼に近づくためという超不純な理由で生徒会に入った。

好きで好きでたまらなかった先輩が、この度なんと私の彼氏になってくれたらしい。

こんな奇跡が起こるなんて思ってもみなかった私は、ここ最近毎日ニヤニヤしているらしく「マジで気持ち悪い」と友人に言われる始末だ。

『先輩、大好きです！』

『冗談抜きで世界一かっこいいと思ってます！』

『どうしてそんなにかわいいんですか！？』

毎日息をするように褒めまくる私に阿部先輩は、いつも微笑みかけて「ありがとう」と言ってくれる。

すごく幸せだけど、その度に思ってしまうんだ。

きっと私が一方的に好きなんだって。

こんな日々は一生続くはずがないんだって。