72 -健二郎 Side- ページ22
MVの撮影をする為に皆が集まって着替える。
AもAで、いつもみたくカーテンだけで仕切られた所で着替えてる。
直人「あれー?Aはー?」
『あいあーい、直人さん、ここです。』
シャツを被りながらカーテンから出てくるA。
阿呆、お前腹丸出しやないか。
健二郎「A、腹出てるからはよしまえ!」
『健二郎さん、待って!チャック、チャックが頭に引っかかった!!』
直人「もー、何やってんのーA。」
助けてっ、健二郎さん!ってその場でぴょんぴょん跳ねるA。
しょうがないなーって笑う直人さん。
俺も笑いながら背後に回ってチャックを下ろしてやろうとする。
健二郎「A、止まれっ!」
『けんじろーさん、早く−!助けてー!!』
健二郎「はいはい、健二郎さんが助けたるから大人しくしときー。」
ったく、しゃあないなぁ。と笑いながら大人しくなったAの背中を見る。
…いや、チャックを下ろすためにしょうがなくや。
しょうがなく、見た背中にぴたり、と動きが止まる。
筋肉の程良く付いた、背中に複数の痣。
腰辺りと肩甲骨辺りにも同じく複数の痣。
…赤い最近出来たであろう物から、大分時間がかかっているであろう痛々しい青紫の痣まで。
何で、こんなに…。
健二郎「おい、…なんやねん、これ…」
『何っすか?!そんなに複雑な衣装なんっすか?!』
健二郎「ちゃうわ!!この怪我何やねんっ!!」
広臣「何、健ちゃん大きい声出して…」
ELLY「健二郎さん、どうしたんっすか?」
俺の声に驚いたのか皆が集まる。
そして、俺の前で腹や背中を丸出しのAに気がついて皆も押し黙る。
剛典「A……何、この…怪我。」
『何っ?!どの怪我の事っすか?!』
直人「背中の痣…何だよ、これっ…!」
『待って、直人さん激おこですけど待って!服!服1回着させてっ!』
直己「…………、取り敢えず怪我についても聞くために…Aに服、着せましょう。」
いそいそと、Aの服を着せてあげる直己さん。
そろそろ、潮時やでA。
健二郎「……A、話…ちゃんと聞かせて貰うで。」
『いや、そんな大層な怪我じゃ…』
健二郎「あぁ?!」
『イエ、ナニモナイデス。』
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ゆうき(プロフ) - 面白いです。更新、楽しみにしてます。 (2019年9月2日 16時) (レス) id: 9e39fec3dc (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 更新お待ちしてました! (2019年6月18日 17時) (レス) id: bb13eedbde (このIDを非表示/違反報告)
琳 - お久しぶりです。久々の更新うれしかったです! (2019年6月18日 10時) (レス) id: 721e14765b (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - 雪さん» 雪さん、コメ有難うございます!勝手に臣君は心開いた子には無意識にパーソナル範囲狭くなりそうって思ってべたべたして貰いました!更新遅いですがまたよろしくお願いします!コメ本当に有難うございます!! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 41720338c2 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - 琳さん» 琳さん、まさかのしょうもない理由の痣でした、てへへ。 (2019年5月15日 22時) (レス) id: 41720338c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぐもぐ | 作成日時:2019年4月4日 21時