青色の王子は黄色のお姫様2

69 -NAOTO Side- ページ19

直人「臣、A。…君達、SNSでめちゃくちゃ騒がれてます。」

『えー、あんなに変装したのに何でですかねぇー。』

広臣「ね、ちゃんとAも変装したのにね。」


2人で控え室のソファーに優雅に座って「不思議だねー」って、首を傾げる2人。

いやいや、君達一応芸能人なんだしもっとバレない様にしなきゃ。
Aもこんなんだけど、一応女の子な訳だしね。


直人「もし、もしも…フライデーとかされちゃったらどうするのっ！」

広臣「されないでしょ。」

『だって、メンバーと買い物しただけですよ？』


当たり前みたに言う臣と、不満そうなA。
いやいや、一応ね…うん、俺もAと出掛けるけどさ…


直人「あのね、臣。臣がAにめちゃひっついてたって書いてるけど？」

広臣「えー、別にくっつくくらい良いじゃないですか。」

『臣さんって、ご機嫌になると肩組んだりしますしね。』


ね、ってまた顔を見合わせて当たり前って顔をする2人。
どうしてだろう響かない…全然直人さんの言葉響かない！


直人「別にね、直人さんも買い物行くなとは言わないよ？
　 でも一応行動に気をつけなさいって話をしてるの！特に臣っ！」

広臣「えー、Aと出掛けるだけで文句言う奴なんて放っておけば良いんですよ。」

『そうだそうだー！』


両手を上げて威嚇のポーズを取りながら怒るA。
そして臣はそんなAがツボに入ったのか、笑った後見ていた雑誌を
閉じてA頭を撫で撫で。
そして、Aも普通に頭を撫でられて大人しくなった。


直人「…俺はね、Aが悪く言われるのが嫌なの。」

『直人さん…！！』

直人「A、わかってくれる？」


少し真面目な顔で言えば少しだけAが俺の事を真っ直ぐ見てくれる。
これは、少し効き目があるのでは？！


『悪く言う奴なんぞ、片っ端からぶっ飛ばしてやるんで大丈夫っす！』


にこー！って太陽みたいに笑うA。
違う、違うの！
直人さんが言いたいのはそう言う事じゃないのっ！！！


広臣「ま、Aがこう言う性格の時点で俺等が何心配しようと無駄ですよ。直人さん。」

直人「……ｿｳﾀﾞﾈ。」

『あれー、直人さん元気ないっすね。お菓子買って来ましょうか？』


臣さん買出し行きましょー！って2人で仲良く出て行く臣とA。
あぁ、また変装もせず出かけて…また騒がれちゃうじゃん…！

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