陸拾 ページ16
A side
≫≫≫朝≪≪≪
チュンチュンと鳥の囀りが俺を夢から呼び戻した。
『……ぅ……ん……』
身じろぐとベットから俺のではない匂いがした。
ーータバコの匂い……あと、火薬か…?
まだ、醒めていない頭でボーっとそんなことを思う。
ーー久々に目覚めのいい朝だ。
ーー夢にうなされることもなかったし。
そろそろ起きようと目を開けると目の前には素晴らしい胸筋……
『…………。』
顔を上げると、ニットを外した赤井が穏やかな顔をして寝ている。
ーーん?赤井……赤井っ!??
『うわぁぁぁぁぁ‼‼‼』
俺は赤井を蹴り飛ばしベットを飛び降りた。
否、降りようとした……
なのにがっちりホールドされていたため身じろぎしかできなかった。
「……ん……うるせぇ……」
むしろ俺を抱く力が増した。
『"うるせぇ"じゃねぇ‼いいから起きやがれ‼』
ーー俺の心臓が保たねぇぇぇ‼
「……ん………ぁあ、おはようA。」
そう言って俺の髪を梳く。
ーーん……髪撫でられるの気持ちがいいな……
ーーこのまま微睡みたい……
『あぁ、おはよう……って違う‼何で、お前と寝ているんだ‼しかも……』
『しかも俺の服装変わってるし‼』
「ふむ……朝から誘っているようだな……」
『黙れ…』
俺の記憶では自分の服を着て風呂を出たのに何故か赤井の服を着て寝ていた。
『ん?そうだ……風呂上がった後俺は確か……』
「……ライ」
『そう!ライを飲んだんだ……で…?その後は……?』
ーーヤバイ……どうやってこのベットに入ったか覚えていない……
「はぁ〜……お前が酒をこぼしたんだよ。」
"その時お前の服に酒がかかって俺の服を貸したんだ。"と呆れながら言った。
「それでそのままお前が寝たから、ベットまで運んでやったんだ。」
『そうだったのか……手間をかけさせてすまなかった……』
"だが……"と俺は未だに俺をホールドしている赤井を睨みつける。
『赤井が一緒に寝ている理由は?』
「ん?あぁそれは……」
そこまで言うと赤井はニヤリと笑い
「ベットに運んだ後、部屋を出て行こうとしたんだが……お前が"行かないで"と言ったんだろ?」
『ーーは?』
思考が停止するってこう言うことですね……
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魄鬼(プロフ) - シェラさん» ありがとうございます(≧∀≦)頑張りますね^ ^ (2017年3月24日 23時) (レス) id: cb73ec7e39 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - とっても面白かったです。続きがとても気になります!更新頑張って下さい(●^o^●)応援してます! (2017年3月23日 12時) (レス) id: 5029201a39 (このIDを非表示/違反報告)
魄鬼(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます(≧∀≦)これからも楽しんでください^ ^ (2017年3月17日 12時) (レス) id: cb73ec7e39 (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続きすごく楽しみです( ☆∀☆)!! これからも楽しみにしてます♪ (2017年3月16日 8時) (レス) id: 316f55877f (このIDを非表示/違反報告)
魄鬼(プロフ) - 真季さん» 楽しく読んでいただけて嬉しいです^ ^鬼ごっこしている赤井さんはとっても怖そうですね(^^;これからも頑張りますのでよろしくお願いします(*・ω・)ノ (2017年3月16日 0時) (レス) id: cb73ec7e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魄鬼 | 作成日時:2017年2月16日 23時