伍拾玖 ページ15
赤井 side
『ありゃ?言ってなかったっけ?俺、22歳だぞ?』
「は?」
『ん?』
「あのな、いくら酒が飲みたいからって嘘は(『ほれ、証拠。』……。」
目の前に突き出されたのは免許証……
生年月日を見ると……
「お前、高校生じゃなかったのか……」
『いや、此処では高校生だよ?22歳のなw』
「だが、お前のことを調べた時17歳とあったが?」
『まぁそれは偽物って事だな。』
「ややこしいな……」
『う〜ん、そうだなぁ……あ!じゃあさ!』
何かを閃いた笑顔でこちらを向いた。
「……?どうした?」
『お前と2人の時は22歳の大人として扱ってくれ!』
"そうすればお酒飲める!"と上機嫌に言った。
「ふむ……それは要するに……」
俺はAからグラスを奪い取り、ズイッと顔を近づけ
「俺の前では素に戻れるって事か?」
ニヤリと笑ってみせた。
『………ち、違うっ‼///』
「ホォー違うのか…それは残念だな……」
俺はそのままグラスに残っているバーボンを煽り
「じゃあ、未成年者に酒はやれんな。」
俺はボトルを持ち片付けようと席を立つ。
ーーパシッ
「どうした?」
腕を掴まれ振り返ると
『……赤井の意地悪……』
若干に頬を膨らませ上目づかいでこちらを見てくるAがいた。
ーー睨んでいるつもりなのか?
ーー煽ってるようにしか見えん……
「何が意地悪なんだ?」
『そういうところがだよ‼』
『つーか、いちいち言わなくても分かってるだろう!?』
「何がだ?」
『だから、俺が……』
『俺が、素に戻れんのはテメェーの前だけだって事だよ‼』
・
・
・
A side
赤井は静かにボトルを置くと俺が掴んでいた手を取り
「A……それは誘っているのか?」
ーードサッ……
ソファーに押し倒された……
ーーん?オシタオサレタ…?
『って、おい!何している!?赤井‼』
「いや、告白されたからな…それに応えようと…」
『阿保かぁ!告白なんてしてねぇ‼』
「違ったのか?」
『違う‼』
"それは残念だ"と言って大人しく引き下がった。
「で?何が飲みたい?」
『……ライ‼』
「…………あぁ、わかった。」
そう言って、赤井はキッチンの方へと向かった。
『……なんだったんだ?今の間は?』
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魄鬼(プロフ) - シェラさん» ありがとうございます(≧∀≦)頑張りますね^ ^ (2017年3月24日 23時) (レス) id: cb73ec7e39 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - とっても面白かったです。続きがとても気になります!更新頑張って下さい(●^o^●)応援してます! (2017年3月23日 12時) (レス) id: 5029201a39 (このIDを非表示/違反報告)
魄鬼(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます(≧∀≦)これからも楽しんでください^ ^ (2017年3月17日 12時) (レス) id: cb73ec7e39 (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続きすごく楽しみです( ☆∀☆)!! これからも楽しみにしてます♪ (2017年3月16日 8時) (レス) id: 316f55877f (このIDを非表示/違反報告)
魄鬼(プロフ) - 真季さん» 楽しく読んでいただけて嬉しいです^ ^鬼ごっこしている赤井さんはとっても怖そうですね(^^;これからも頑張りますのでよろしくお願いします(*・ω・)ノ (2017年3月16日 0時) (レス) id: cb73ec7e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魄鬼 | 作成日時:2017年2月16日 23時