青色の王子は黄色のお姫様

6 -剛典Side- ページ6

ねー、なんて健次郎さんと話しながらまたインタビュー中のAを観察。
ほんと、真面目に答えてんなぁー。


健二郎「なーに、笑てんの岩ちゃん。」

剛典「いや、真面目な顔してインタビュー受けてるなぁーって。」

健二郎「ほんまやな、…ほな、いっちょ健二郎さんが笑かしたるか。」


ニヤニヤしながら席を立ってインタビュアーさんには見えないように変顔をかます健二郎さん。
そして、それを視界に捉えたAは、ぶはっ！と吹き出した。


『ちょっ、ああはっ！健二郎さん顔やばっ！！笑』

健二郎「何言うてるねん、いっつも男前フェイスの健二郎さんやろが。」

『ずっりー！変顔してたじゃないっすか！
　百田さん、今！今もっかい健二郎さん見て下さい！！あー！またキメ顔に変えたっ！』

健二郎「こらこら、A君。インタビューは真面目に受けなきゃいけないよ。
　 ねぇ、百田さん。」

『標準語が果てしなくうざい！！
　ってか、インタビュー邪魔したの健二郎さんね！！百田さん、本当すいません。』


健次郎さんいっつも、こうなんですよ。と笑顔で百田さんに話しかける。
百田さんは、大丈夫です！と笑顔で答えてる。

おぉ、百田さんプロのインタビュアーさんだな。


「ふふっ、三代目さんはメンバー同士、仲が良いんですね。
　では、この流れで質問ですが…一番仲の良いメンバーは誰でしょうか？」

『そうですね…岩さんが一番年も近くて仲良し、っすかね？』


聞こえた言葉に健二郎さんが俺やないの？！と騒ぐ。
選ばれた俺はなんとなくくすぐったい気持ちになる。

照れ隠しで「そこは疑問符付けないで、超仲良しです！って言っとけ。」って言っておいた。


『はーい！ふふっ、岩さんが一番超仲良しです！！』


聞こえた嬉しそうなAの声。

可愛い奴め。

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