青色の王子は黄色のお姫様

46 -龍友Side- ページ46

亜嵐「はい、Aちゃん。あーん！」

『いや、自分で食べれるからね亜嵐君。』

玲於「Aさん、カルビ焼けたんでどうぞ。」

『ん、ありがと！玲於君。』


あっちへ、こっちへせわしなく動くAの首。
Aは優しいから強く拒否出来へんから、ずっと亜嵐君と玲於の相手ばっかり。

はぁ、俺もAの近く座りたかった。
遠い、めっちゃ遠いわAが。


裕太「龍友君、顔。顔めっちゃ怖いで。」

龍友「だってー…僕もAとお喋りしーたーいー。」

裕太「ガキや、ガキがおる。」


まぁ、食え食えって隣の裕太君が肉を差し出して慰めてくれる。
…嬉しいけど、今は肉よりAやわ。


裕太「でも、珍しいな。龍友君が同業者にそんなに興味持つなんて。」

龍友「…そうやっけ？」

裕太「おん。」

龍友「…そう言う裕太君こそ…人見知りの癖にAと写真撮ったやん。」

裕太「…そうやっけ？」


へらっ、て笑って話を逸らす裕太君。
…あれやな、これはお互いに触れたらアカン感じやな。うん。


龍友「まぁ…お互いアレやな。またややこしそうなんに惹かれたなぁ。」

裕太「…俺は、まだそこまでは…」

龍友「ほーん、待ち受け速攻で2ショットにしてる癖に？」

裕太「……勝手に見んなって。」


ぺち、っと軽く裕太君にはたかれた。

だってほんまの事やん。
A居ない時スマホ見て愛おしそうに見てたやん。

まぁ、かく言う僕も待ち受け2ショットな辺り…重症な気がするわ。

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