29 -亜嵐Side- ページ29
亜嵐「うーん重い。」
ガシャン、ガシャンと皆に頼まれた分の飲み物+岩さん達の飲み物を自販機から取り出しながらひとり言を漏らす。
合計9本だぜペットボトル。冷たいし、重い訳よ。
でも、まぁ玲於の好きな人…と言うか、気になる人が来るわけだし。
ここは年上として良い感じにアシストしてあげたいじゃん。
玲於どんな顔して会うんだろー、なんて考えながら9本のペットボトルを両手で抱える。
…うん、冷ぇ。
でも次の瞬間ガンッ、って鈍い音を立てて俺の腕からペットボトルが零れ落ちる。
あ、と思った次の瞬間…ひょこりと廊下の角から出てきた人がすぐに拾い上げてくれた。
亜嵐「あっ…」
『おっ?落としましたよーお兄さーん。』
亜嵐「すいません!」
チラって、拾ってくれた人を確認すると…
うちの涼太に負けず劣らず…足長くて、顔小さい王子様。
…うちの事務所にこんな目立つ人人居たっけ…?
なんて思って静止してると、王子様も俺の顔を見て一時停止。
うわ、睫毛長いし目の色素薄い…って、なんだこの時間。
『はっ!あ、あのっ!』
亜嵐「はっ!はい!どうしました?」
『し、しらはまあらん君ですか?』
やけに、間抜けな…棒読みチックに俺の名前がその人から発せられた。
キラキラと期待に満ちた目が俺をじっと見つめる。
…はい、白濱は俺ですけど。
亜嵐「そうですけど…えっと?」
『あの、こんな所ですいません!自分三代目のななしAって言います。』
今ジェネさんの部屋向かってたんです。初めまして。
なんて、にっこりとさっきより少し気の抜けた顔で笑って頭を下げるAさん。
え、この人が玲於のヒーロー?
…確かにこれは失礼だけど男に間違うわ…
中性的な男って言われても納得だわ。
ってか…イケメンだな…王子様。
亜嵐「じゃなくて…白濱亜嵐です。よろしくお願いします。」
『はいっ!こちらこそ。』
2人でペコリと頭を下げるとまた緩んだ手元から落ちるペットボトル。
2人の間に間抜けなガンッ、と言う音だけが響く。
そして2人同時に顔を上げて目が合いふっ、と互いに笑みが溢れた。
『あの、ペットボトル半分持ちます。』
亜嵐「…大変、助かります。」
あ、この人良い人だわ。
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もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - ?さん、GENE結成が2011年で、この話のGENEはまだデビュー前の設定なので未成年です。その時はまだリーダー決まってなかったり町田君居たり、すぐに夢者修行行ってますが…一応そこは創作物と言う事で時間軸ちょっとずれててすいません、本当わかりずらくてすいません; (2019年4月21日 1時) (レス) id: 41720338c2 (このIDを非表示/違反報告)
? - 亜嵐と同い年なのに未成年……??? (2019年4月21日 0時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - 有栖川さん» 有栖川さんコメありがとうございます!わーい仲間がいましたー!!嬉しい仲間仲間ー!!笑 コメありがとうございます!!! (2019年3月11日 16時) (レス) id: 2a8faa26e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川 - 無自覚ヤンデレ最高です! (2019年3月10日 17時) (レス) id: 2f29e51285 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - 咲人さん» 咲人さんコメ有難うございます!楽しいと言って頂きめちゃくちゃ嬉しいです♪更新も頑張るのでまたお暇な時に見て頂けたら嬉しいです!!本当にコメ有難うございます! (2019年3月9日 18時) (レス) id: 41720338c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぐもぐ | 作成日時:2019年2月24日 20時