青色の王子は黄色のお姫様

25 -玲於Side- ページ25

シャワーを浴び、近くに居たメイクさんにお願いして軽くメイクして髪型もセットして貰う。
うん…、格好付いた…、よな。

自分でも軽く髪を弄りながら皆が居る部屋に戻る。
ガチャリ、と戻った瞬間に皆の視線が一斉に俺に集まる。


玲於「…何。」

龍友「えー、玲於めっちゃかっこつけてるやん。」

裕太「ほんまや！若干メイクもしてる！」


龍友君の一言からみんながニヤニヤと絡み出す。
あ、これ面倒になるやつだわ。
特にアダルト組が面倒臭そうなやつだわコレ。


玲於「待って、皆…俺、今回すっげーマジだから…邪魔だけはしないで。」

メン「えー！僕らー邪魔なんてしませんよぉー！」

亜嵐「そうそう！むしろぉー応援してるよぉー！」

玲於「嘘臭ぇー…」


嘘だってー！って笑うメンバー。
マジで手伝う気あんのかよ。
いや…別に最初から手伝って貰うつもりもないけどさ…


涼太「でもさ、玲於がストーカー被害にあってたなんてびっくりしたよー。」

玲於「それに関しては…皆に相談しなくてホントごめん。」

隼「ま、そこはね。無事に解決したしオールオッケーって事で！」

亜嵐「でも、次に何かあったときはメンディーさん以外にもちゃんと相談してね、玲於。」

玲於「うん、ありがと。」


軽く頭を下げれば龍友君や裕太君に頭を撫でられた。
…さっきまでは馬鹿みたいに騒いでたのに…うん、こう言う所は良いメンバーだよな。

何となく照れ臭い感じの空気になった所で、亜嵐君がパン、と手を叩いた。


亜嵐「それじゃーストーカーの話はここまでで！
　 …俺、岩さん達来るし飲み物でも買って来ようかなー。」

隼「おっ！もしかして奢りっすか？！」

涼太「亜嵐君、太っ腹ー！」

亜嵐「えー！一言も言ってないって！！！」

裕太「ありがとうな、亜嵐君。…俺ポカリでよろしく。」

龍友「えー、なんか悪いなぁー…、俺ミネラルウォーターでよろしく。」

メン「そうだよ。皆もっと亜嵐君に遠慮しなきゃ！…俺カフェオレで良いよ。」

玲於「皆容赦ねぇーな。…俺は炭酸でよろ。」

亜嵐「酷ぇ！完全にパシリじゃん！」


もう、岩さんに言いつけてやるっ！って泣き真似しながら財布を持って
楽屋を飛び出る亜嵐君。
ちゃんと涼太君と隼のリクエストも聞いてあげてるし。
本当に優しいなぁ、亜嵐君は。

さっきとはガラリと変わった雰囲気に安心してスマホに手を伸ばす。


玲於「はぁ、早く会いたいわ。」

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