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『ん〜!うまぁ!!』

「はは!もう1個食うか?」

『!うん!』

「大将、ツキちゃんに入れてやって。」

「おうよ!」

『ゴチになりまーす!....やったー。』




そう呟きながら卵を食べているともじゃもじゃのおじさんがこう言った。




「で、どうなのよ。」

「何が?」

「だーかーら!合否だよ、出版社の!」

「馬鹿!毎年毎年同じこと聞いてんじゃねーよ。」

「1週間以内に結果が来るんだよ。」

「んだよ....。落とすぐらいなら、勿体ぶらないでさっさと知らせりゃいいのに。なぁ?」

「なぁ?」




おじさん達がわちゃわちゃと話しているとツキが不意に呟いた。




『わぁ....!これ良い!エディターズバッグ!』

「エデターズバッグ?」

『エディターズバッグね!エディターって編集者って意味なんだけど編集者がよく持ってることからつけられたの!』

「へぇー。」

『このバッグを持って良いのは、選ばれし民であるファッション誌編集者だけなんだよね〜....。』




ツキは、しょぼくれた表情でそう言うとまたページをめくり出した。




その時、ツキのスマホが鳴り出した。




『、はい!』

「あの、すいません。私バンタン社の人事部所属のイムと申します。えー、ユ ツキさんのお電話で間違いないでしょうか?」

『、はい!』

「なになに?」




そう聞く大将を手で諭し、電話の声に耳を傾けた。




「本日は御社の面接に来て下さり、誠にありがとうございました。」

「いえ、こちらこそありがとうございました!」

「え!え!」

「つきましては明日から校閲部にて」

「マジか!!」




騒ぎ出すおじさん達のせいで電話が聞こえず、静かにしてと手でなだめ、ツキは電話に集中した。




「正式採用されることとなりました。」

『....え?』




ツキは呆然とした表情でそう呟いた。




『....はい、はい失礼します。はい。』




ツキはそう言うと電話を切り、耳を離した。




『....受かった。』

「え?」

『バンタン社受かったぁ!』

「うぉぉ!!!」




大粒の涙を流すツキを見て、おじさん達はさらに騒ぎ出した。




「やった、マジか!!!」

「よくやった!!!」

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジョングク   
作品ジャンル:恋愛
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時

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