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✾ ページ40

先生と連絡がとれた。




例の橋にいらっしゃるらしい。




早く行け、馬鹿ツキ。




『...、はぁはぁはぁ。』




荒い息を吐きながらツキは立日橋を見ると、そこには着物姿のホンがいた。




ホン「...。」

『...先生!
ホン先生!あの、この度は本当に申し訳ございませんでした!』




荒い息を吐きながら、ツキがそう言うとホンは静かに呟いた。




ホン「...別れた妻に、会ってきたよ。」

『え?』

ホン「私には一人息子が居てね...。
最後に息子にあったのは、もう二十年前もなんだ。」

『...。』




ホンは立日橋を見つめながら、懐かしそうにそう言った。




ホン「まだ、舌っ足らずだった息子が‪”‬たったばし‪”‬、‪”‬たったばし‪”‬って一生懸命に言うのが可愛くて仕方なくてね。
息子だけに送った秘密のメッセージだったんだが、校閲さんを舐めていたな?。」

『...、余計なことして本当に申し訳ありませんでした!あの、もう二度と先生の校閲は担当しませんので、あの、今後ともバンタン社で書いていただけませんでしょうか?お願いいたします!』




ツキは、ホンに深く頭を下げた。




ホン「...息子が気がかりでね。
この20年間、ずっときっかけを探してきた。
でも、逃げた妻にこっちから連絡するのも、なんだか癪でね?」

『...。』




ホンは呆然とするツキを振り返ると、優しい微笑みでこう言った。




ホン「...君には、感謝しないといかんな?」




久しぶりに見たホンの優しい笑顔に、ツキは安心した表情をした。




『...先生〜...。』

ホン「ユ ツキ。
君は、誰よりも行動力があるね。」




ホンはそう言うとツキに近づき、こう言った。




ホン「‪”‬天職‪”‬かもしらんな!はははは!!」

『...え、いや...それは違います先生、先生あの、天職は他にあります!あの、それは話すと長くなるのでまた後日...!』




橋の方に歩いていくホンを、ツキは早足で追いかけて行った。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジョングク   
作品ジャンル:恋愛
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時

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