私はそれを知らない 2 ページ27
「触れ合わずば、だ」
そう言って手を差し出す宿儺。
Aは胸の高さにある手に自分の手を合わせる。
宿儺の手が動いて指が絡む。
すり、と緩慢に動く指が優しく握られた。
Aは少し照れ臭くなって宿儺を見上げる。
『すく…な』
ああ、妖艶ってこういう事か。
変に納得してしまい、言葉が出ないAに片手繋いだまま距離を詰める宿儺。
少し身をかがめれば、顔が近づいた。
待って、これはやば、
カチャ。
大きく音が響いた。
『扉、開いた?』
すう、と宿儺が離れる。
「らしいな」
宿儺が先に扉に向かった。
扉を開けると眩しいくらいの光が入ってくる。
宿儺は少しAを振り返って、
「___________」
『だから、私、その言葉知らないんだって…』
悔しい。
________________
甘い系になった…。
甘い番外編、もう少し続けます。
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Pistachio(プロフ) - みずきさん» そうですよね!同じ意見の方がいて嬉しいです!これからも楽しんでいただけるようがんばります! (4月15日 20時) (レス) id: 33b4a3c3dc (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - つぶやき見ました。私も同感です!まだこれからも楽しみです! (4月14日 22時) (レス) @page33 id: d9f5409103 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - Shiroさん» わあ!コメントありがとうございます。うちの宿儺様を気に入っていただけて嬉しい限りです!これからも少しずつ書いていきますね! (4月11日 0時) (レス) id: 33b4a3c3dc (このIDを非表示/違反報告)
Shiro(プロフ) - いつも楽しく拝読しております、Pistachioさんの書く宿儺が大好きです!これからも応援し続けます! (4月10日 22時) (レス) id: 033ac6eba0 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます!何時もお読みいただいて嬉しいです!2人の幸せを願って楽しみにお待ちいただける嬉しいです! (1月23日 0時) (レス) id: 7b91fca8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pistachio | 作成日時:2022年9月26日 21時