1年2年合同任務! 19 ページ22
「勘違いしないでくれる?その子を助けたのよ。私と遊んでくれたもの」
「そんなことわかっている。お前の術式は自分を満足させた者への幸福だろう。それにしては何度も助けていたようだったがな」
「この子可愛いもの。
だから簡単に呪霊に連れて行かれる。
「はっ、貴様と一緒にするな。こいつは俺の器だ。必要だから助けた、それだけだ」
「…これはお互い苦労するわね」
「知った口をききおって。“座敷”童子という割には自分の敷地(座敷)であのような呪霊1匹制御出来んのだな」
「私、戦闘向きじゃないわ。それにアレは私を切望する人間共が作り上げた呪霊よ。勝手に作り上げた癖に制御なんて任せないで欲しいわ」
特級呪霊の口喧嘩に首を突っ込むほど馬鹿ではない。
パンダはさっさとその場から逃げた。
甘やかで優しい夢はお伽噺。現実とは非常である。
幸せな夢が夢だとわかった瞬間、あの時間は幻だったんだと自覚する。
ぼんやりと天井を見つめる目から涙が流れた。
「しゃけ!」
性急に意識が呼び戻された。
『っ、何、けほっ』
少し掠れた声は自分のものだった。
「こんぶ!」
横にいたのは狗巻。
『先輩、あれ、私…?』
今まで何をしていたんだっけ。
何か幸せな夢を見ていた気がするけれど、それが何だったか思い出せない。
「めんたいこ?」
『しゃけ』
ケラケラ笑って話し合う2人(会話ができているかは不明)
そこに禅院が入ってくる。
「棘、交たい…って起きたならさっさと知らせろよ」
Aが目覚めるまで見守る、という体で交代で休憩に勤しむ1、2年。
その辺はうまい休み方見つけたなと五条も便乗。
そのあと事情を聞いて驚くA。
まさか座敷童子に会っていたとは。初めて見かけたとき、初めて遊んだ時以外は全て別の呪霊だったとは。
宿儺が助けてくれていたとは。
それから数日して結界の修復完了、周りの呪霊討伐完了にて旅館を去る。
バスに乗ったあと、さちが、座敷童子が手を振っているのが見えた。
「もし、困ったなら私のところへ来なさい。私の呪いは強いわ。人に対してならね」
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Pistachio(プロフ) - みずきさん» そうですよね!同じ意見の方がいて嬉しいです!これからも楽しんでいただけるようがんばります! (4月15日 20時) (レス) id: 33b4a3c3dc (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - つぶやき見ました。私も同感です!まだこれからも楽しみです! (4月14日 22時) (レス) @page33 id: d9f5409103 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - Shiroさん» わあ!コメントありがとうございます。うちの宿儺様を気に入っていただけて嬉しい限りです!これからも少しずつ書いていきますね! (4月11日 0時) (レス) id: 33b4a3c3dc (このIDを非表示/違反報告)
Shiro(プロフ) - いつも楽しく拝読しております、Pistachioさんの書く宿儺が大好きです!これからも応援し続けます! (4月10日 22時) (レス) id: 033ac6eba0 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます!何時もお読みいただいて嬉しいです!2人の幸せを願って楽しみにお待ちいただける嬉しいです! (1月23日 0時) (レス) id: 7b91fca8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pistachio | 作成日時:2022年9月26日 21時