1年2年合同任務! 13 ページ16
だって宿儺っていわゆる呪霊じゃん!人ですらないのに!(生得領域内では)私と同じ顔の男なのに⁉︎うそうそうそ!ただ近くにいる人(?)だから想像に出てきたってだけでは⁉︎きっとそうだ!そうじゃなきゃ、好きな人と既に(体内で)同棲してることになるが⁉︎待って!落ち着けA、本当に好きか気持ちの確認しなきゃ……、無理だって!落ち着かね〜!
「あの、どうされましたか?」
どうしても落ち着かなくて速足で適当に歩きまわっていると声をかけられる。
旅館の従業員だ。
『えっ?』
「先ほどから5回ほどお見かけしましたので迷ってしまわれたかと思いまして」
玄関先の受付でやっと気づいた。
『あ、いや、ちょっと落ち着かなくて…』
「でしたら温泉に入るのもおすすめですよ。庭に出て景色を楽しむのもいいですね」
どちらにしろ、人がいる場所で落ち着いて考えられる気がしない。
『あ〜、ちょっと散歩に行ってきます!』
「でもこんな夜中に…」
『すぐ戻るので』
旅館の中をうろうろしていては目立つだろうと、敷地外に出ることに決めた。
敷地を出る前に声をかけられる。
「お姉ちゃん」
聞いたことのある声。
『…さちちゃん?』
振り返ると昨日の女の子がいた。
「どこ行くの?」
昨日と同じ会話。
『散歩』
「やだ。私と遊んで?」
『いいよ』
Aは優しいので断ることはない。
遊んでいるうちにどんどん落ち着いてきて、少し冷静になれた。
遊び終わってさちはスタッフルームへと帰る。
結局私って宿儺のこと好きなのかな…。
目を瞑ってゆっくりと考える。
とくとくと規則的な胸の音を手のひらに感じて。
少し早い呼吸も心臓も、熱くなった体も心も、全部好きって言ってるんじゃない?
『うあぁああ〜』
マジか。好きか。…好き。
赤くなった顔を手で覆う。
パンクしそうな気持ちをどうにか保って部屋に戻る。
まだ起きていた釘崎、禅院に捕まる。
「もう逃がさないぞ」
「さっさと白状しなさい!」
2人に問い詰められてうわ、もっと遅く帰るんだった、と後悔しつつ。
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Pistachio(プロフ) - みずきさん» そうですよね!同じ意見の方がいて嬉しいです!これからも楽しんでいただけるようがんばります! (4月15日 20時) (レス) id: 33b4a3c3dc (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - つぶやき見ました。私も同感です!まだこれからも楽しみです! (4月14日 22時) (レス) @page33 id: d9f5409103 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - Shiroさん» わあ!コメントありがとうございます。うちの宿儺様を気に入っていただけて嬉しい限りです!これからも少しずつ書いていきますね! (4月11日 0時) (レス) id: 33b4a3c3dc (このIDを非表示/違反報告)
Shiro(プロフ) - いつも楽しく拝読しております、Pistachioさんの書く宿儺が大好きです!これからも応援し続けます! (4月10日 22時) (レス) id: 033ac6eba0 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます!何時もお読みいただいて嬉しいです!2人の幸せを願って楽しみにお待ちいただける嬉しいです! (1月23日 0時) (レス) id: 7b91fca8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pistachio | 作成日時:2022年9月26日 21時