散歩？ ページ35
、
『ただいまー』
「おー」
家に帰ると案の定勝己は用事から帰ってきていた
靴を脱ぎ揃えてリビングへ上がると自分の犯したミスに気付く
そう、買い物に行ったはずなのに結局公園に居たから何も買ってないのだ
「…てめぇ何しに外行ったんだよ」
『あー、えーっと、うーーーん……散歩？とか？』
「なんで疑問形なんだよ」
いつもよりイライラを露わにする勝己がジリジリと近寄ってくる
圧が強い
『買い物に行こうと思って忘れてたーみたいな？』
「んな苦しい嘘通じるかよ」
そのまま
宙にいた私の手は勝己によって捕まれ勢いで後ろのソファに2人倒れる
勝己の整った顔が真上から私を見てる
これ、俗に言う【押し倒し】というやつでは…？
「…半分野郎といたじゃねぇか。どういう関係なんだよ」
『半分…？』
あの公園での出来事を見られていたと瞬時に理解する
勝己が握る手首に熱が篭もる
勝己の手のひらに力が伝わり私の手首を強く握る
結構痛い
『…痛いし。焦凍とはなんでもないよ』
その痛みに私もカチンと来てしまったのか分からない
質問より先に相手への文句を言い、わざわざ火種の下の名前を呼ぶことで勝己を煽る
「……焦凍ねェ」
私を中心に部屋の温度が徐々に下がる
個性が抑えられてないのだ
勝己の怒った顔が真剣な顔になる
手の力が弱まり、2人とも起き上がると勝己は背中を向けた
「2秒で支度してマンションの駐車場に来い」
『2秒…？』
、
窓から差し込むオレンジ色の夕焼けが映える時間だった
それより、駐車場になんの用だろう
、
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cherry*(プロフ) - やなさん» ありがとうこざいます😭かっちゃんほんと罪🤦♀️🤦♀️ (2021年10月22日 7時) (
レス) id: 1c3e9b003e (このIDを非表示/違反報告)
やな - 続きが気になる♡いつもと違う一面のかっちゃん好きです！！ (2021年10月14日 8時) (レス) id: 6c1718e0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年9月13日 22時
