なんであの時 ページ25
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「…Aっ」
敵が凍結されたことを確認した勝己は一目散に私の方へ来てくれる
ずいぶんと心配させてしまったようだ
敵を捕まえる最善策を考えたが合理的ではなかったなと反省する
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そのまま力強く私を抱きしめた勝己はコツっと私の肩に頭を落とす
それほど大きくはないが、男女の身長差も相まって勝己が私を包むような形になる
「なんであの時手ぇ掴まなかったんだよ」
『…ん。ごめん』
あの時、きっと勝己は手を掴まなかった私の言いたいことに気付いたから今ここで強行突破が行われたのだろう
それでもやっぱり、手を差し伸べてくれた勝己のプライドに傷を付けてしまったことは否めない
私も勝己の背中に手を回しギュッと力を込める
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耳元ではすすり泣くような、こらえるような声色で勝己の声が聞こえる
「心配………かけさすんじゃねぇよ……アホが」
『……うん。…ごめん』
心配ばかり掛けてしまって本当に情けない
先輩として名が廃る
ヒーロー科の勝己の世代は学生時代からとんでもない大事件を踏んでいるはずだが、それでもプロヒーロー1年目
初めて私に弱い所を見せてくれた勝己は、何だか妙に可愛らしくて
元はと言えば原因が私なのだが
私の中で後輩や相棒よりも親しい愛情がある事に今更ながら気付くことになった
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cherry*(プロフ) - やなさん» ありがとうこざいます😭かっちゃんほんと罪🤦♀️🤦♀️ (2021年10月22日 7時) (
レス) id: 1c3e9b003e (このIDを非表示/違反報告)
やな - 続きが気になる♡いつもと違う一面のかっちゃん好きです！！ (2021年10月14日 8時) (レス) id: 6c1718e0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年9月13日 22時
