case.24(内容修正あり) ページ38
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飲んでいたコーヒーのカップを置き、椅子から腰を持ち上げる。
デスクに開いたままのデスクトップパソコンを残したまま、ライターとタバコを片手に窓辺へ向かった。
曇り空。
窓を少し開けて、タバコに火をつける。
窓を開けたのは気遣いだ。
この家の持ち主は自分では無い。
所詮は居候の身。
家の中で吸っていいとは言われているが、ガッツリ煙を蒸すのはやはり抵抗がある。
……まあ、散々怒られたからか。
俺のコードネームを呼ぶ声が頭に浮かんだ。
彼女は自分の家がタバコの匂いになるのを酷く嫌っていた。
俺やスコッチがタバコの箱を取り出そうものなら毎度のように「外で吸ってよね」と声をかけてきたものだ。
そんなに昔の事じゃないが、今となってはもう懐かしい。
ピリリっと振動が繋がる。
つけたばかりのタバコを消してマウスを動かした。
キール、もといCIAの水無怜奈からのメールだ。
【バレンシアが日本に来てるらしいわ。私の事を探ってるらしいけど……貴方、何か知ってる?】
「……ほう」
坊やからの情報でキョウが日本に滞在しているのは聞いていたが…キールについて探るためだったのか。
キールは彼女がFBIだと知らない。
ジンの懐刀であるバレンシアを探るためには、共に行動していたことのある俺を伝った方が早いと考えているのだろう。
俺にわざわざメールを送ってきたのは、キールがバレンシアを恐れている何よりの証拠だ。
【いや、初耳だ。】
キーボードで打ち込み、考える。
なぜバレンシアはキールを探っているのだろう。
キールは俺やバーボンなんかと同様にジンに何度か怪しまれている。
……なら、今回もジンに命令されているのだろうか。
いや、ジンなら疑ったその時に迷いなく殺すだろう。
バレンシアとは長い付き合いだ。
それでも、今回の彼女の考えは理解できそうになかった。
【何か分かったらこちらからも連絡をしよう】
そう一言付け加え、エンターキーを押した。
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cherry*(プロフ) - Lalaさん» コメントありがとうございます🥲そう言っていただけて本当に嬉しいです❤️🔥亀更新ですが是非最後までお楽しみください、!! (5月30日 17時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - 最高です!こんなに最高なストーリーは初めてです!大変でしょうが更新を待ってます。かなり楽しみです🥰 (5月30日 12時) (レス) @page38 id: a10f094dfd (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - ナミさん» わーー!こちらにも!!ありがとうございます🥲すごく嬉しい🥲 (2023年4月9日 19時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - コメント失礼します。一気読みしてしまいました!作品の題名がすごくいいですね!!応援しています(^^)これからも頑張ってください!!! (2023年4月9日 13時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cherry* | 作成日時:2023年2月4日 17時