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風見の前なのに口元が緩みかけるのを必死に抑えて、続けて思考を移す。
暗闇に、銃声。
……アイツ……肩の怪我は、、?
「……っ!」
「降谷さん!?」
途端に心配になってきた。
動かなかった体に力を入れ、痛みを無視して身体を起こす。
足をベッドから出し、近くにあった靴を履いた。
「帰らなきゃ」
「動いていい怪我じゃありません!まだ安静に……」
「……じゃあ」
「じゃあ、?」
「連れてこい風見、アイツを」
会って話がしたい。
あいつの怪我の具合も知りたい。
あいつの無事を知りたい。
会いたい。
ただ会いたい。
「……ベッドで待っていてください」
渋面で承知した風見が部屋を出ると、痛みに耐えかねた自分の口からふぅ、と息が漏れた。
やろうと思えば自分の体くらい動かせると思っていたのだが、出来ないものは出来ないらしい。
昔はもう少し無茶ができたような気もするのだが、全く……随分と訛ってしまったものだ。
逸る気持ちを押さえつけるように靴を脱ぎ、元通りベッドに身体を戻した。
彼女を連れてくるはずの風見の到着を、心待ちにしながら。
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cherry*(プロフ) - Lalaさん» コメントありがとうございます🥲そう言っていただけて本当に嬉しいです❤️🔥亀更新ですが是非最後までお楽しみください、!! (5月30日 17時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - 最高です!こんなに最高なストーリーは初めてです!大変でしょうが更新を待ってます。かなり楽しみです🥰 (5月30日 12時) (レス) @page38 id: a10f094dfd (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - ナミさん» わーー!こちらにも!!ありがとうございます🥲すごく嬉しい🥲 (2023年4月9日 19時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - コメント失礼します。一気読みしてしまいました!作品の題名がすごくいいですね!!応援しています(^^)これからも頑張ってください!!! (2023年4月9日 13時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cherry* | 作成日時:2023年2月4日 17時