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捜査許可などの申請や発行にはもちろん期日って物があるわけで、上に提出する前のその全てに、事件捜査のリーダー(今回の場合は俺)の調印が大前提として必要だ。
無理にでも間に合わせて通さないと余計に面倒くさいから、この状況でも調印をしなければならない。
事前に申請を通さなかった挙句、助けられてから後付けで《FBI》に許可を発行する……なんて滑稽な話である。
頭の奥で嫌味な顔で口角を上げた赤井が浮かぶが、致し方ない。
「…………………………まぁいい、今回は突然この体勢を取らざる負えなかったからな…………貸せ」
拒絶する喉から絞り出した声は、自分が思っているより渋々といった様子だった。
サイドテーブルに置かれていたリモコンでベッドごと上半身を起こすと、目の前に置かれた資料に目を通す。
細部まで読み通してから風見の持ったきた印鑑をひとつずつ丁寧に押していった。
捜査許可書。
発砲の事実証明書と許可書。
協力体制に着いての承諾書。
そこで、ふと、また思い出した。
無骨な銃を構え、鋭い視線を闇に向けていた彼女の姿を。
「…………Aは……」
「………………はい？」
「…A………京は、」
「…京元捜査官…ですか、？1度降谷さんの様子を見に来て…あとは降谷さんの飼い犬のお世話があるから、……と」
「帰ったのか、？」
「はい」
「そうか」
俺が寝ている間に様子だけ確認して、そそくさと家に帰ったらしかった。
多方、帯銃と発砲についてどやされるのを恐れているのだろう。
彼女はFBIからの協力要請を受けているはずだから、FBIに全てを許可した時点で不問となるはずだ。
まあ、不問にして貰えないようなら公安の協力者として新たに書類を作成することになるだろうが。
…だから恐れることなんてないのにな。
死なないで、と弱々しく言う彼女の声を…その顔を思い出す。
黒ずくめのネームドとして出会った時から今まで、彼女は誰の前でも依然として強い女性だった。
付き合いは長い方だ。
でもあれは初めて見る態度だった。
彼女にも失いたくないものがあるのだな、と、どこか他人事のように感じていた。
弱みは見せず、1人で完結してしまうような人なのに。
そしてその失いたくないもののひとつに自分の命が含まれていることを嬉しく思う。
こうも大切にされるとむず痒いようにも感じるけど。
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cherry*(プロフ) - Lalaさん» コメントありがとうございます🥲そう言っていただけて本当に嬉しいです❤️🔥亀更新ですが是非最後までお楽しみください、！！ (5月30日 17時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - 最高です！こんなに最高なストーリーは初めてです！大変でしょうが更新を待ってます。かなり楽しみです🥰 (5月30日 12時) (レス) @page38 id: a10f094dfd (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - ナミさん» わーー！こちらにも！！ありがとうございます🥲すごく嬉しい🥲 (2023年4月9日 19時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - コメント失礼します｡一気読みしてしまいました!作品の題名がすごくいいですね!!応援しています(^^)これからも頑張ってください!!! (2023年4月9日 13時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2023年2月4日 17時
