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容疑者は5人

森の中で遺体として発見された女性と一緒にキャンプに来ていた男3人と、同じく一緒にキャンプに来ていた女2人



並びに並んでは「自分ではない」と罪をなすり付け合うような顔をしている






「世良のお姉ちゃんとAさんは犯人を目撃したんだよね?」

「あ…ああ暗かったからよく見えなかったど…声は男の声だったと思うよ」

『私も男の人の声だと』

「どの声だか分かる、?」

『残念だけど…そこまではちょっと分からないかな』





「お…俺じゃない!」

「は…はぁ?お前あいつと昔付き合ってたろ?!」

「お前だってあいつのこと好きだったろ」




「ははぁーん?つまり全員に動機はあったわけですな!?」



「はぁ?」

「おっさんに何がわかるんだよ!」




「やめろ、今は喧嘩してる暇じゃないだろ」




ちょっとした喧嘩のようになる男性容疑者の3人を止めに入ったのはヒロ先輩だ

ちょっと探偵らしく疑ってみた毛利さんまで黙ってしまうし、ヒロ先輩の圧に負けた容疑者達は少し大人しくなる





頭脳担当の安室さんや高校生探偵の真純ちゃん、そしてコナンくんはなかなか難航した様子で頭を抱えてる

まぁ、結構時間はかかるけど一応犯人のものと思われるマグカップを鑑識に出したので解決のヒントはある

時間さえ稼げれば、探偵に花を持たせた素敵なWinに導けるのだ







ならここはひとつ、

頭を抱える主役達のために私の出番かもしれない







小さな探偵くんのそばで身長を合わせるようにしゃがむと、彼の耳元に私は耳打ちする





『ホームズ、助手(ワトソン)は必要かい?』

「…何か有力な情報があるの、?」

『もっちろん、上手くいくかはやってみないと分からないけど』

「何するの…?」








ジトーっと疑う目を向けたコナンくんにウインクし、私は立ち上がる








未だに少しイライラしてる容疑者達とそれを抑えるヒロ先輩

頭を悩ませる探偵達に不安そうなキャンプ客



彼ら全員と向き合うように私はちょっと大きな声を出した






『夜も遅いですし、眠くなってしまったら会話に齟齬がでる可能性があります。朝に飲めるようにコーヒーメーカーを持ってきているので皆さんでカフェインとりながら続きをしましょう』

「コーヒー?」

『お兄ちゃんと透くんのコーヒーは美味しいですよ!暖かい飲み物飲んで、気持ちを落ち着けて、冷静になったらなにか見えるかもしれません』

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作者名:cherry* | 作成日時:2022年7月12日 21時

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