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キャンプ場に着いたのは午後3時、それから準備をして夜ご飯はBBQをした
1泊2日で2日目は楽しくみんなでレジャーをする予定になっていて、運んできた荷物の中にはバトミントンをするためのシャトルやらサッカーボールやらが沢山入っている
、
少し早めであったがBBQにて夕食を取った私たちは、零さん達が立ててくれたテントから少し離れたところでキャンプファイヤーをする
テントは大きなものが3つ並んでいる
右から男用、子供用、女用だ
辺りはまだ明るいが日は落ちてきていて、パチパチと燃える火を囲んでみんなでお喋りをしていた
マシュマロを焼きながらくだらない話をするこの時間がいちばん愛おしい
「……そういえばギター持ってきたよな?」
「そうだったな、毛利さん、車まで取りに行ってもいいですか?」
「ああ、鍵はテントのとこに」
せっかくだしみんなに聴かせようとギターとベースを持ってきた零さんとヒロ先輩は、毛利さんの車に乗せた車に楽器を取りに行った
普段なら自分たちから楽器を弾こうだなんて思わないくせに学生時代にやっていたギター達を持ってきてしまうあたり、彼らも今日を楽しみにしていたようで微笑ましい
「安室の兄ちゃんたち楽器弾くのか!」
「歩美聴きたーい!」
「イケメンの演奏だなんて……!」
「もぉ園子、真さん怒るわよ!?」
一概にみんながテンションをあげる中、私の隣の真純ちゃんだけが少し曇った顔をした
少々気になるけど、無理に手を出すことは出来ない
しばらくして楽器を持ってきた2人は並んで弾き始める
最近話題の曲から少し古い有名曲、仮面ヤイバーの主題歌から何でもかんでも弾くものだから凄い
「A、歌わないか?」
『は……へ……何で!?』
「君は作詞作曲するだろ?自分の曲歌えよ」
「そうだぞA」
「えぇーAさん歌うんですか!」
「本職だものね……!生で聴けるなんて……」
『私は作るところまでが仕事であって……』
断り続ける私をよそに、零さんとヒロ先輩は構わず曲を弾き始める
「うひょー!ヨーコちゃんの曲だ」
私がいちばん最近に沖野ヨーコに楽曲提供した曲だ
嫌嫌と言っておきながら曲が始まったら自然と口が動いた
そんな私に零さんとヒロ先輩はニンマリと満足気な表情をする
……どれもこれも、楽しいキャンプだから浮かれてるってことにしておいて欲しい
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作者名:cherry* | 作成日時:2022年7月12日 21時